受験対策、高校2年のHちゃん
玉川大学のオープンキャンパス&レッスンでの発見のレポートです。
8月21日、玉川大学のオープンキャンパスに行きました。
日藝の模擬授業は身体表現など実技でしたが、玉川大学では座学での模擬授業が行われました。
そこで40分という短い時間でしたが、大切な事を学べたように思います。
その中にはイヅミックで学んだことと通ずるものがありました。
演劇において観客の立ち位置って?
演技は嘘をついている状態です。
これはイヅミックでも教わりました。
そこにもしも"嘘をついていることを知っている人"がいたら?
演劇において"嘘をついていることを知っている人"、それが観客なのです。
観客は、ただ真正面から言葉を受けとめるのではなく、その言葉に隠されている"裏の意味"はなんなのかを想像することが楽しいのです。
私も言葉の裏の意味を想像したり考察することが好きなのでとても納得しました。
また、"裏の意味"のことをサブテキストといいます。
テキストとサブテキスト
テキストは演劇用語で脚本(戯曲)のことを指します。
それに対し、サブテキストとは、脚本に書かれていない事柄や心情、つまり"裏の意味"を指します。
教授は「例えて言うならツンデレですね」とおっしゃいました。
「別にあんたのためにお弁当作ってきたわけじゃないからね!」→テキスト
(本当はあんたのためにお弁当作ってきたし、食べて喜んで欲しいという真意)→サブテキスト
教授がおっしゃった「ツンデレ」で例えると、「相手にお弁当を食べて喜んで欲しい」と言う目的を秘密にしている事、それが脚本に書かれていない裏の意味・サブテキストにあたります。
ここで私は、イヅミックで教えてもらった「動機は過去から来るもの。目的は未来に引っ張られるもの」と言う言葉を思い出しました。
演じる上で、過去の動機、未来の目的がどのように大切なのか、まだ理解しきれず考えていたのです。
玉川大学の教授の話を聞きながら、「動機は過去から来るもの。目的は未来に引っ張られるもの」と言うことについて考えました。
私なりに考えた事は、劇中、目的を秘密にすることで、観客は隠されている"裏の意味"は何なのかを想像する→必然的にサブテキスト(真意)が生まれる状況になるのではないか。
言い換えると、劇の真意は、観客が居なければ生まれないのではないか。
そして劇は、テキストを演じる役者と、それを観てサブテキストを想像する観客が居て初めて出来上がるのではないか。
役者は動機と目的を演じて観客に伝え、想像させるのではないか。
だからこそイズミックでも、役者が演じるべき「動機は過去から来るもの。目的は未来に引っ張られるもの」について教えてくれたのではないか。
そんな風に思いました。
まとめ
模擬授業を受けて、演技への興味がまた深まったと思います。
演劇とは何か、そして役者は何をするべきか、とても頭を使って考えました。
演劇について考えることは、私にとって楽しい事だったのが嬉しい発見でした。
私は演技経験はまだまだですが、今回得た学びを今後どうしたらイヅミックのレッスンに活かせるかを考えて行きたいと思います。
また、人の話を聞くのが苦手な私でしたが、教授の話したことを頭のなかで復唱することで意識的に話を聞くことができたため、聞き漏らすことが少なかったです。
これは、以前のレポートで書き、苦手を克服する為「次回は頭の中で復唱する」と決めていた事でした。
目標がひとつクリア出来たことは、自分に自信が持てない私にとって大切な収穫となりました。
これからも生活の中で目標を持ち、少しずつ前進したいと思います。