受験での気づき
私は日芸の一期が不合格でした。
そんな中で合格した人を見て自分は
「受かるための思考が足りなかった」
「自分の強みや弱みをいかせなかった」
「強みへのフォーカスが弱い」
この3つに気付きました。
自分の強みは身体の表現の幅が広いことだと思います。
私が受けた演技コースは、舞踊コースではないので、周りにそこまで柔軟性や、体幹などに富んだ人はいないなと推薦の受験を見て思いました。
そのため私は、柔軟性や体幹の強さを武器にしようと思い筋トレや柔軟体操を続けていました。
しかし、強みとして受験での活かし方を考えていませんでした。
今は、そこを強みとして出せるように残り2週間弱、試験で最大限表現できるように頑張ります。
演技を体から感じる
私は1人で行うシーン化が苦手でした。
なぜなら、4Wから感じようと設定を作り過ぎれば作り過ぎるほど、演技の基礎ができなくなってしまい、自分の作った設定に囚われて動けなくなるからです。
そんな時に、「体言葉」という身体の動きから感じて感情を生むというレッスンを教わりました。
体から感じることで、普段なら「怒り→手を挙げる」だったのが、「手を挙げる→面白くなる→笑う」というように感じとれるようになり、表現の幅がぐんと広がりました。
また意味のない動きの楽しさを知り、自分が動きと出会っていなかったことに気が付きました。
そして、エチュードで動けるようになり、勝手に感情がついてきてストーリーを広げられるようになると、1人のエチュードが楽しくてもっとやりたいと思うようになりました。
しかし、その場で動きを思いつけるほどの瞬発力や発想力がまだなかったため、動きのパターンを作るようにしました。
そうして受験に挑みましたが、私は身体から感じる感覚ではなく、レッスンで上手く行ったエチュードに繋げようとしてしまいました。
そうすると、やっているうちに身体よりも感情が先走って、予定調和のようになっている気がしました。
その原因は、場数を踏んでいないことから、一回のレッスンで楽しくできたエチュードに引っ張られてしまい、五感が使えなかったからだと思います。
なので私は2期では同じ失敗をしないために、自分の動きのパターンを増やし、それをエチュードの場数を踏むことで、過去のエチュードに引っ張られないようにしようと考えています。
カウントのアクセントを音楽の中で感じる
冬のワークショップでダンスをする中で、「カウントではなく音楽を聴いて、そのイメージの言葉からフリを入れる」というレッスンがありました。
そのレッスンでは振りがいつもよりも速く身体に入っていくので、音をどんどんしっかり感じられるようになり、手足、表情など細部にまで意識がいきました。
なによりも、本当に楽しくて「ああ、踊るってこんなに楽しかったんだな」と感じるとともに、普段のレッスンで音楽を聴けていないんだなと思いました。
しかし、受験で振り付けが出た時はカウントで振り入れできなくてはなりません。
そのため私は、カウントのアクセントを音楽が流れたときに感じるようにしました。
そうすることで、前よりも振りが入るのが早くなったと思います。
しかし、足の体重の移動が多い振り付けになると振りが入らないので、もし受験で出たら落ち着いて出来る限り質問をし、音を聴くことに集中して踊ろうと思います。
学びや意識を繋げる
私はレッスンで教わったことや体感したことを自分のものにできて初めて成長すると思います。
自分のものにするとは、学んだことを得るだけで終えるのではなくそれを応用できることです。
私はバーレッスンやトレーニングは、センターでの身体の感覚や意識を繋げる手段だと考えています。
しかしその感覚が繋がらない時があります。
それは、感覚や意識の繋がりは床やバーに頼ると入りやすいからだと思います。
そのため私は床やバーで教わった感覚や体の繋がりをセンターでも繋げるために3つのことをしていました。
1つ目は「教わったことはすぐ自由時間にやってみること」です。
当たり前かもしれないけど、わかった!と思った時の感覚を忘れないようにするのに1番大切だと思います。
2つ目は「身体が思い出す機会をたくさん作ること」です。
例えば、バランスを取るときのお腹とのつながりや、姿勢、振りの体重移動などです。
私は帰りの電車や、普段歩いている時にやっていました。
3つ目は「本気でやること」です。
レッスンで合っているかと迷いながらやっていても身にならないし、なによりも楽しくありません。
本気でやることで、間違えていてもそれを知った時に正しいことが入ってきやすいと感じます。
また、本気でやってるが故に「悔しい!」という感情が生まれそれが原動力になって自分を成長させると思います。