今月のダンスクラスでは、特に腹筋やお尻の筋肉と背骨を意識する場面が多くありました。
これらは、踊りの素早い動きについていったりピタッと止まったりするための柱です。また、これらの筋肉を意識することで歩くという動作でも正しい姿勢になり、足の運びが自然で軽くなります。
私は今まで、ダンスでは振りについていくのに必死で、これらの筋肉に気を配ることを忘れることが多かったです。歩く場面では腹筋や姿勢は意識していましたが、お尻の筋肉は意識しておらず力が抜けていました。
そんな中、ある日のレッスンで徹底的に「背骨やお尻の筋肉に意識を注いで歩き回る」ということをしました。
背骨を使うと、肩等の必要でない部分に力を入れずに歩け、足の運びが速くなるという話を聞きました。そこから意識の向け方が変わり、足の運びに少し軽さを感じました!
また、ドローインというインナーマッスルを鍛える方法も知りました。
これを行うことで、踊る時でもお腹周りの筋肉への意識を忘れることが減ったのを感じました。なので鍛えると共に感覚を覚えるために、10秒かけて脱力し、20秒程かけて背骨を丸めて後方に座る×5セットを毎日やるようにしています。
加えて、普段学校の廊下でも、歩く姿勢を気をつけるようにし始めました。頭を糸で吊られているような感覚で背筋を伸ばし、肩に力が入って背骨周りが固まってしまわないことを意識し、それを習慣化出来るようにしています。
私は人に何かを表現して伝えるにあたって、広げ方や角度、手足の先まで表現の一部だと考えて取り組んできました。
そして、そこには表情も欠かせません。
しかし先日のレッスンで「顔の筋肉が動いていない、目力が足りない」と指摘して頂きました。私自身それまで自覚はありませんでしたが、撮って頂いた画像や動画を見てみると想像以上でした。口の端が強張って、頬骨も上がっているようには見えません。さらに他の人たちと比べてみても、目に意識が及んでいませんでした。
特にその日は、アップの時間に顔の筋肉を動かしていたので余計に驚き、私のアプローチが違うのかなと思い始めました。
今までは無闇に顔をギュッと縮めたり、口と目を開いたりしていました。しかし、それだけで表情の表現には繋がりづらいと思います。
これを感情に合わせた表情をしたり、目を見開いたり、口形を変えたりと、ひとつひとつをその顔で止めて確認してみる方がより自分にとって効果的だと考えました。
また、鏡の前に立って、自分がどんな顔ができるのかをもっと研究する必要があると感じました。
そしてここで最も必要なのは、何度も人の前で表現する経験を積んでいくことです。その為に、スタジオでのレッスンを中心に毎回を大切に取り組んでいこうと思います。
今月は特に「スタジオで得た学びを自分の中で落とし込みきれていない」と気付くことがありました。
例えば、今までに何度も取り組んだことのある音楽で身体表現をした時です。
しかしいざ始めると、全身を使わずに足でステップを踏むだけになったり、表情から全力で表現しようとしていなかったりと、以前出来たはずのことをやれていない自分がいました。
そして先生に喝を入れられるまで、今持つ全力を注げば出来るはずのレベルへ最初から持っていけませんでした。
他にも、何故ここでこの指示が出されているのか、演技の基本が大切な意味等、レッスンを積み重ねてきたなら分かる様な質問を投げかけられた際に、パッと答えられないことがあります。
なんとなく分かるのに、言葉にまとめられないという感覚で、もどかしく感じています。
これらの原因は、脳にある学びの引き出しをすぐに開けられないことだと思いました。
今の私はレッスンで得たことが個々で独立しており、お互いの関連性の認識が薄く、他の人よりも点と点を線で繋げられていない状態だと考えられます。
折角集中して取り組んでいるのに、この状態では何も進歩せずとても勿体ないです。
そのため、今までとったノートを見返してレッスンを思い出し、頭の整理をしようと思います。
また、レッスンを受けたその日の分のノートだけでなく、それ以前に得ている学びとどこがどう繋がるのかを認識する時間を取ることが必要だと感じました。
こういったひとつひとつの繋がりを認識することは、考え方の理解が深まり、今後何を学ぶにしても必ず役に立ちます。
そして、これを通じて毎回スタートラインに戻らず、得た学びを無下にしないようにしていきたいです。