性格を直したくて演劇教室を選ぶ体験者が増えているように感じます。
・会社・学校・仕事先などで、人とうまく話せない、コミュニケーションが取れない
・人前で自分の話をすると涙が止まらなくなる
・意思疎通が苦手だ
・素直に自分を表現できない
例をあげたらキリがないほど、【生きづらさ】を感じてる方が多いと感じます。
その先に【演劇教室】【演技レッスン】にたどり着いたとおっしゃる方が増えました。
一方で、役者になりたくてレッスンを始めたら、【生きづらさ】を再確認した方もいらっしゃいます。
社会人なら、ビジネススキルとして演劇のワークを取り入れる大企業も増えてきましたね。
演劇を通じて得る貴重な体験は、人を変える力があるように感じます。
【演劇は人を育てる】実感すればするほど、【生きづらす】を抱えている方の多さにも驚きます。
今回は【演劇とソフトスキルの関係】という面から、
具体的な演技レッスンの効果などを考えていきたいと思います。
どれも当スタジオで実践しているものです。
役者にならない人の為の演技のレッスン、少しでも日々の中で、生きづらさ、他人との違がい、他人の目などが気になる方は、ご一読いただき、毎日が楽しく、生き生きとしたものになりますように。
目次
演技してみよっかな?
演技レッスンをするあなたの目的は何ですか?
演劇を通じて、どんなスキルを手に入れたいと思ってますか?
例えば外交的な性格の人だから、明るく振る舞えたり、様々人と話せたりしてる。と考えいませんか?
昨今では、行動を変えれば性格が変わるという研究結果が科学的にも証明されています。
つまり、外交的な人が取っている行動を真似して、それを、習慣化することで、性格も外交的になるという考えです。
演劇を通して、自分を表現することで、性格が変わっていく手助けになるのも頷けます。
役割や立場が変化することでも性格は変わります。
演劇を通して、自分の可能性を広げていきましょう。
1.役者を目指さない皆さん
ダントツ多いのがコミュ障の改善目的の皆さん。神経症的傾向のある方、鬱傾向や、発達障害 注意喚起が苦手という方もいらっしゃいます。
会社員で、会社の人間関係の構築や、仕事のスキルアップなどの方もいらっしゃいます。
アクティブシニアの皆さんは、脳トレには演技が一番とおっしゃってる受講生もいらっしゃいます。
演技を一度やってみたかった、というお芝居を趣味として考えていらっしゃる皆さんもいらっしゃいます。
結論、演技は趣味や、脳トレ、コミュニケーション能力を上げるためにも効果があると思ってる皆さんがいて、【お教室】や【演技が気軽に習える場所】を探している方がいるということです。
学校教育機関でも、演劇を取り入れている所もあり、その効果は実証済みです。
演技と聞くと、敷居が高いとお感じの方も、是非、楽しみ時間の一つとして体験していただきたいと思います。
2.役者を目指す皆さん
クラスで感じることは、役者希望だからと言って、全員が前のめりで、ガンガンにやる気満々な方ばかりではないということです。役者志望
声優志望
タレント志望
皆さんが抱えている問題は【演技力のスキル】だけではなく、心の問題だったり、コミュニケーションだったり、多いのは緊張対策だったりします。
解放された心作り
コントロールされた肉体作り
これらの上に【演技力】の向上があると思います。
【壁にぶつかっている】と感じたら、自分の心と身体を見直してみてください。
演技レッスン初日って何するの?
1.初めましてが緊張する
初対面の方が集まったら、先ずはご挨拶、自己紹介ですね。演技レッスンでは、このご挨拶の自己紹介からが、レッスンの大事なスタートです。
何より一番緊張している瞬間が、このレッスンのスタート時間です。
・これから、何するんだろう
・自分に出来るかな
・変な人って思われないかな?
・どんな人たちが来てるんだろう
頭の中がパンパンになって、心臓もバクバクしてこの世の終わりって感じちゃう方もいるぐらい、自己紹介が苦手とおっしゃる方は多いです。
写真
2.緊張すると感じた時の奥の手
心臓がバクバクする手に汗をかく
頭が白くなる
人目が気になる
緊張状態の時のお身体は、どんな風に変化しますか?
もし上記の様な状態になって、【緊張を感じた時】には、奥の手があります。
それは、緊張の捉え方を変える方法です。
人間は不安なことや危険だと思うことに敏感です。
でないと生存できなかったからです。
私たちを危険から守るための大切な反応なのです。
体中の血液が心臓に集まり、手に汗をかいて、持ってる力を存分に発揮するために身体が準備をしているのです。
私たちを困らせているのは「緊張そのもの」ではなく、「緊張をなくそうと必死になること」である場合が多いのです
緊張は悪いことではないと考えていきましょう。
なので、やばぃと感じたら、
・おぉ~体中にやる気が出てきたぞぉ
・今、ドキドキじゃなくてわくわくしてきたんだな
・よぉし、準備はできた やるぞぉ~
・めっちゃハイになってきた~
自分にポジティブな声掛けをしていきましょう
自己紹介でアイスブレイク
一番緊張する瞬間【初めましての自己紹介】に話を戻しましょう。
アイスブレイクとは
氷を解かすという意味です。初対面の人同士が出会うとき、その緊張をときほぐすための手法です。
参加者の笑顔を引き出し、コミュニケーションが取りやすい雰囲気を作り、参加者の目的が達成しやすいように働きかける技術の事です。
見知らぬ人の前で、いきなり演技レッスンをしても、心がこわばっていては逆効果ですからね。
先ずは仲間同士の関係を円滑にすることが、円滑なレッスンの為には重要と考えます。
いくつかのアイスブレイクをご紹介します、お友達など気の知れた仲間と行ってもよい内容です。
また、その効果もご紹介します。
1.名前を覚えるアイスブレイク(全員)
■やり方参加者で輪になる、呼んでもらいたい名前を言う。
次の人は、その人の名前を言ってから自分の名前を追加する。
それを全員分回していく。
Aです。
Aさんの隣のBです。
Aさんの隣のBさんの隣のCです。
Aさんの隣のBさんの隣のCさんの隣のDです。
といった具合に、仲間の名前も覚えながら自分の名前も覚えてもらいましょう。
■効果
他者の話をよく聞くことの重要性に気が付く
即興の面白さ、上手くできない感覚を楽しいと感じるようになる
ゲーム感覚ま味わうことで緊張がほぐれていく
名前を呼びあうことで親近感がわく
2.言葉の足し算(全員)
■やり方上記の名前に、新たな情報を追加して回していく
いちごが好きなAです。
いちごが好きなAさんの隣の肉が好きなBです。
いちごが好きなAさんの隣の肉が好きなBさんの隣の卵が好きなCです。
いちごが好きなAさんの隣の肉が好きなBさんの隣の卵が好きなCさんの隣の鍋物が好きなDです
■効果
他者の話をよく聞くことの重要性に気が付く
相手の提案を受け入れやすくなる
ゲーム感覚ま味わうことで緊張がほぐれていく
不意なことを楽しめるようになる
即興の場で緊張がほぐれる
身体の表現力を上げる最初のレッスン
ここでも、緊張対策と同様に、ゲーム感覚で楽しみながら、表現者としての入口に立つ準備をするレッスンをご紹介します。アイスブレイクをしながら、身体で表現することの楽しさを感じていきましょう
非言語の大切さも実感できます。
相手をしっかりと見ることで意思の疎通をしていきましょう
1.ポーズ回し
■やり方参加者で円になります。
一人目がなんらかのポーズをとります。
隣の人へと、同じポーズが伝染していくように回していきます。
自分では考えられない奇想天外なポーズが来ても真似していきましょう。
慣れてきたら、テンポよくリズミカルに息を合わせて回していきましょう。
■慣れてきたら
一人ずつポーズを回すのではなく、一人が取ったポーズを全員で同時に真似する。隣の人が新しいポーズを取る。全員で同時に真似する。
ポーズを取る担当が全員回ったら終わりです。
■効果
相手を受け入れる準備が出来る
身体の緊張がほぐれる
周囲と息を合わせることで、相手を観察するスキルが身につく
即興で場が和む
2.絵画を作ろう
身体を使って様々なポーズを取ることに慣れてきたら、次のステップは、そのポーズに意味合いを付けていきましょう。
■やり方
一人が中央に出てポーズを取る。
次の人は、そのポーズが何の絵の一部化を想像して、自分も絵の中に存在するモノになってポーズで参加する。
参加者全員で、最終的には、市間の絵画を作る。
みんなでその絵の題名を考える
■効果
即興性が上がる
他者を受け入れ、自分の意見が他者を動かす喜びを感じる
喋らなくても意思の疎通が出来る感覚を味わう
相手を感じる力が養われる
一体感が感じられる
身体表現の基礎が学べる
声の表現力を上げる最初のレッスン
身体を動かし、緊張が取れてきたら、いよいよ声を出していきましょう
コミュニケーションを取ることで、自分の声、相手の声をしっかり聴けるようになっていきます。
1.何言ってるの?
■やり方2人組になり背中合わせになります。
相手の表情は見えません。
Aが意味のない言葉をBに投げかけます。
Bは即興で返事を返します。
交互に行いましょう。
例
A だからさ、違うってば
B (声のトーンを察し答えます)そんなはずないよ、ありがとう、嫌いよ 等
最初の言葉は例えば
・さようなら
・どうして
・やっぱりね
・今度こそだからね
等です。どんな気持ちで言うのか考えてから投げかけましょう
相手からの返事を聞いて、自分の意思が通じたかお互いで確認しましょう
予想しなかった返事が返ってきたり思いもよらない発見があるはずです
■効果
他人の声をしっかり聴く事の重要性にが付く
他人の感じ方を受け入れる
即興性が上がる
気持ちを伝えることが丁寧になる
2.はぁって言うゲーム
流行ったゲームを演劇的に取り入れてみましょう。
はぁ以外にも、様々なセリフで言うことで、無限にアレンジが出来る秀逸なレッスンです。
■やり方
一つのセリフを決めます。次に様々な感情やシチュエーションの書かれたカードを複数枚用意します。
一人が、一枚カードを引き、そこに書かれた感情やシチュエーションで、決められたセリフを言います。
他の人は、何のカードかを当てます。
■効果
声の表現が丁寧になる
即興性が上がる
様々な感情を追体験できる
想像力が上がる
他者の感情や声をしっかり受容出来るようになる
演技って何するの?
身体や声を出して、他者とコミュニケーションを取るためのレッスンをいくつかご紹介してきました。
次に一方通行のコミュニケーションではなく、キャッチボールをすかのように、相手と関係性を継続させていきましょう。
演技する時には、一歩的な状態ではなく、自分の意志を伝えながら、相手の意思もくみ取らなければなりません。
インタラクティブな状態を作り上げる必要があります。
話しながら⇔相手の話を聞く
意思を伝えながら⇔相手の意思を感じる
感じさせながら⇔自分も感じる
感じながら同時に考えるのが演技です。
緊張を感じる暇がないほど相手に集中できるレッスンです。
1.あいうえお作文
◼やり方複数人で行います。お話を参加者で作りますので題名を決めます。
例えば【告白する】【山登り】【ケーキを作る】等
1番目の人は【あ】から始まる文章でお話を作ります。
次の人は【い】から、始まる文章で前の人のお話を引き継ぎます。
次の人は【う】から始まる文章で前の人のお話を引き継ぎます。最後の人が【お】で始まる文章で決められた題名に行き着く様に話をまとめます。
全員で、相手の気持ちを察しながら協力してお話を終わらせましょう。
自分でもストーリーを感じながら、瞬時に相手のお話を受け入れるレッスンです。
◼効果
感じる事と、考える事を同時に感じれる
集中しながら、他者にも配慮出来る
即興力が上がる
仲間との達成感や共感力が上がる
程よい緊張感が体感出来る
受容する力が上がる
集中力が分散出来る
2.詩人と通訳
◼やり方Aは詩人です。
Bはその詞を通訳する人です。
その他の人はお客さんです。
Aは即興でめちゃくちゃ言葉を使って、身振り手振りで情熱的に詞を唄います。
隣でBだけが言葉が分かる体で、お客さんにその詞を通訳していきます。
AとBは、あたかも意志疎通が出来ているかのように協力して詞を伝えます。
◼効果
瞬時に相手の提案を受容する
即興力が上がる
思わぬ展開が楽しめる様になる
協力しあうことで共感能力が上がる
達成感が味わえる
まとめ
心と体はつながっています。心のストレスは、身体に大きく影響を与えます。
【病は気から】という言葉の通り、気持ちが変化すると身体も変化します。
演劇のレッスンでは、身体を変えることで心が変わる事を体感していきましょう。
考える前に、行動をする事で、結果新しい自分と出会えるレッスンばかりです。
とはいえ、行動する勇気が出ない時は、その緊張を最初に取ることが大切です。
ですから、演技レッスンでは緊張を取るゲーム感覚のエクササイズが多いのです。
自分を少し変えてみたい方
新たな自分を発見したい方
演技レッスンが、身近なツールとなり、充実した健康的な毎日のサポートとなりますように。
この記事を書いた人
IZUMI(玉置いづみ)
【IZMIC Be STUDIO】主宰
日本大学芸術学部演劇学科演劇コース卒業
元(㈱)アミューズでの新人育成講師
演技・ダンス・体幹トレーニングと幅広く指導に当たっている
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