演劇のメリットを3つ挙げるなら
1 コミュニケーション能力の向上
2 人間関係を深められる
3 問題解決の力が上がる
でしょうか。
趣味で演劇を始める方や、ビジネスコーチングに演劇を取り入れる社会人 特に中間管理職以上の皆さんのお稽古が最近人気です。
仕事術向上のセミナーなどでも、さかんに演劇の要素を取り入れたワークショップが開催されています。
今回は、趣味であれ、仕事場での活用であれ、なぜ【演劇なのか?】をお話したいと思います。
ソフトスキルって?
ザクっといえば、学校の授業で教えてくれないのが【ソフトスキル】ではないでしょうか?
・コミュニケーション能力
・リーダーシップ
・問題解決力
・柔軟性
・協調性
どれも、人が他者と協力してなにかをするとき、仕事でも遊びでも、これらは大切なスキルです。
社会人なら、仕事を進めるうえで基礎となる重要な能力ですね。
しかし、専門分野と違い、誰かに教わるのでではなく、経験や学習の過程で自然に身に着けていくものばかりです。
個人の性格や資質によって培われることでもあり、とても危うい物ともいえるのではないでしょうか?
時代に関係なく必要なスキルにも関わらず、どう身に着けたら良いか?
近年では、改めて、その【ソフトスキル】を鍛えたい、習得したいという気運がたかまり、企業ではワークショップを開くところもあります。
仕事に役立つの?演劇でソフトスキル上がるの?
演劇は、コミュニケーションが必要な作業です。
役柄を演じることで、相手の感情や意図をくみ取り、適切に反応する事で、仲間と効果的に意思疎通する方法を学びます。
ビジネスや社交の場でも最も必要なスキルです。
中高年の皆さんは、多くの経験と知識を持っています。
今以上に、効果的にそれらを伝えるためにはソフトスキルが重要です。
リーダーシップや問題解決力、人間関係の構築能力
これらの能力を持つことは、他所との競争で、大きなアドバンテージとなるでしょう。
演技をする上で、
・表現力
・感情の抑制と解放
・他者との協力
が必要です。
これらはコミュニケーションと直結しています。
エンパシー、自己表現を演技で高めることで、自身をもって表現できる自分にもなれますね。
リーダーシップを発揮しなければならない現場では、相手の気持ちを察し、新しい提案を行うなど、マルチに視野を見渡す力が必要です。
演劇はまさにうってつけのツールとなるでしょう。
即興でシーンを作っていくような、ワークショップでは、全員が初体験の中、わいわい楽しめるように作られたシアターゲームも多くあります。
上下関係を忘れて、みなが協力し合いゲームを遂行する過程で、コミュニケーションが深まることでしょう。
アクティブシニア 第二の人生
ソフトスキルの習得の必要性は、ビジネスに限ったことだけではありません。
趣味で、自己表現を楽しみたい方も増えています。
役者にならない、お芝居クラス
使ってない脳の活性化にも、ソフトスキルのレッスンはその力を発揮します。
セカンドライフの楽しみ方で、趣味の演劇を始める方は、生き生きと自分の人生を謳歌なさっているようにお見受けします。
【余生】というイメージは遠い昔の事です。
【シニア】【シルバー】という言葉が似つかわしくない、身も心も健康的な方が多くなりました。
退職後こそ、多芸多趣味で知的好奇心にあふれ、これからの人生をもっとチャレンジしようというお元気な皆さんにとって【余生】ではなく、【新たなライフスタイル】ととらえるようになっているようです。
当スタジオで行われている【大人の演技クラス】でも意識高い系の人生の先輩方が、アクティブに活動されています。
自分の未来が明るく見える瞬間です。
この記事を書いた人
IZUMI(玉置いづみ)
【IZMIC Be STUDIO】主宰
日本大学芸術学部演劇学科演劇コース卒業
元(㈱)アミューズでの新人育成講師
演技・ダンス・体幹トレーニングと幅広く指導に当たっている