●3~5歳頃
スポーツや遊びを通して「バランス感覚」「リズム感」「器用さ」
「言語能力」「運動能力」などの神経系が著しく発達する時期です。
お子様が自主的に体を動かす環境を整えるうえで「楽しさ」を感じてもらうことが重要なポイントとなります。
●5~9歳頃(プレゴールデンエイジ)
言語、視覚による認知能力が高まるこの時期は、技術の習得に重点を置くことよりも、多種多様な動きを経験させることが大切です。スポーツの基礎づくりが多面的であればあるほど、後に専門的なスポーツを行なった時に覚えるのが早いと言われています。
●9~12歳頃(ゴールデンエイジ)
「可塑性」と呼ばれる神経系の柔らかさと、一生に一度だけ訪れる「即座の習得」という特徴をあわせ持った、技術を習得する上で最適な時期です。しかし、「即座の習得」はそれ以前(9歳頃まで)の段階で神経回路が形成されている場合にしか現われません。
子どもの頃の楽しく幅広い運動体験が運動神経アップの近道に。
運動神経の向上は、神経細胞をつなぐ情報伝達経路をより多く作ってあげることです。
また様々な経験をすることで情報伝達経路に刺激を与え、情報伝達速度(反射神経)を速め、
伝達できる情報量(技術)をより多くします。
神経系が著しく発達する時期です。この時期の子どもたちは一見集中力が無いように見えますが、そうではなくとても高い集中力を持ち、常にさまざまな刺激を求めています。多彩な遊びで子どもたちを飽きさず楽しませ、多面的なスポーツの基礎づくりをすることで、後に専門的なスポーツを行った時に覚えるのが早いと言われています。
神経系の発達がほぼ完成に近づき、安定する時期です。一生に一度 だけ訪れる「即座の習得」のできるこの時期は、世界でも重要視されています。「即座の習得」とは、新しい運動を何度か見ただけで、すぐにその運動を大まかにこなしてしまう力のことです。しかし、この「即座の習得」はそれ以前の段階でさまざまな運動を経験し、神経回路を形成している場合にしかできません。だからこそ、プレゴールデンエイジも大切なのです。
発育のスパート期を迎えます。骨格の急激な成長は新たな技術を習得するには不利な時期となり、今までにできていた技術が一時的にできなくなったりすることもあります。しかしこの時期は、ホルモンの分泌の著しくなり速筋線維の発達を促し、それまでに身につけた技術をより速く、より強く発揮することができます。
バディではこの神経系統が著しく発達する幼少期にこそ、遊びやスポーツをさせることが子どもの成長に大切であると考えています。
「プレ・ゴールデンエイジ」(4~8歳ごろ)
神経回路が80%まで形成され、急激な成長を迎える時期です。
運動能力の基礎は、この年代で形成されます。
つまり、この年代の子どもたちには特定のスポーツをさせること以上に、たくさん体を動かせてあげることが大切です。
何かを教え込もうとするのではなく、子どもが興味を示したことをとことんさせてあげましょう。
現代の子どもが昔に比べて運動能力が下がっているといわれる所以としては、この時期に外で遊ぶ機会が減少していることが挙げられます。
4~8歳の子どもには、さまざまな運動をさせてあげましょう。
「ゴールデンエイジ」(9~12歳ごろ)
神経系の発達がほぼ100%になるため、動きの習得にもっとも適した時期といえます。
運動において何でも即座に短時間で習得できることから、「ゴールデンエイジ」と呼ばれています。
スポーツで重要となる基本技術も、プロのような高度なテクニックもこの時期に覚えさせましょう。
9~12歳のときに覚えた技術は大人になってもずっと身に付いているといわれるだけに、何でも吸収させてあげてください。
また、精神面でも自我が形成されてくるころだけに、戦術や状況判断などを考えさせるには最適です。
反対に筋肉は未発達なため、パワーやスピードに関しては要求できません。
筋トレの要素よりは、テクニックの面を重視すべきです。
ポストゴールデンエイジ(13~15歳ごろ)
ゴールデンエイジが過ぎ去り、体格が大きく変わり始める時期です。
骨格や筋力が急激な発達を見せることで、パワーやスピードが備わってきます。
その反面、新たな技術の習得には不向きであり、「Clumsy(クラムジー)」とも呼ばれています。
今までにできていた技術が一時的にできなくなることもあるので、技術の上達に関しては時間がかかるかもしれません。
また、戦略的な理解が深まる時期なので、実戦を交えた指導が効果的です。
課題を与え、それに対して自身でクリアできるように背中を押してあげましょう。