多摩美 演劇舞踊コース2021年度一般入試
実技試験の過去問題やってみた
スタジオでは、受験対策の一環として、過去問題もやってます。
試験内容
出展:別役実「天神さまのほそみち」
掛け合いで相手と向かいあいセリフを読む。
女1を読んだら場所を移動して、男1役を演じる。
ト書きは無視して良い。
男1「...もしもし!」
女1「...何ですか?」
男1「あなたの家の前を、虎が通りましたか?」
女1「虎が...?いいえ...。」
男1「虎が、いいえ、と言って通ったんですね?」
女1「通りません、虎なんか...。」
男1「通りません、虎なんか、と言って通ったんですね?」
女1「いいえ、通らなかったんですよ、虎は...。」
男1「いいえ、通らなかったんですよ、虎は、と言って通ったんですか?」
最後の男の台詞の後に、女1役が自分で考えた台詞を言う
見られるポイント
・男のセリフの投げ掛けに対して女は感じたままに演じること
・大きな声で
何処が出来なかったのか?
多くの実技試験が一人で行う事に対して、この【セリフの掛け合い】は2人で行います。
・・男のセリフの投げ掛けに対して女は感じたままに演じること
これが、未経験者には難しかったようです。
自分のセリフをどのように言うのか?
そこに集中しすぎると、相手役を無視してしまいます。
演技は相手役から、もらったもののリアクションの連続です。
相手を感じることが出来るのか?
そこが、ポイントです。
演技未経験者の場合、特に、相手の存在を無視する傾向にありましたので、演技レッスンを通して、掛け合いセリフもやっていきましょう。