それを踏まえて、ひとつの文章を読む時に、
それらを文章の意味には関係なく組みあわせて話していくレッスンをしました。
その際に渡されたセリフは、
驚きと不安が混在しているような文章でした。
ですが、読む速さをゆっくりにしたり、
声を明るくして読んで見ると渡された文章からは想像できないような、
なんだか嬉しくて楽しいような不思議な感情が次々に生まれてきました。
この時の私の演技は、
自分の想像できる範疇にとどまっていたクセによる演技が、
自分でも普段は思いつかないような表現による演技に変わっていたのです!
この感覚はいつも持っているべきものだと思います。
渡された文章に対して、感情から入って演技をすると、
きっと他の人と同じような演技になる。
ですが、表現から入ることで、
自分でも考えられない感情を発見できるかもしれないと教わりました。