発声と朗読 過去問通りの試験だからこそ差がつく
4人ずつ
待機部屋とは別の部屋に移動し、実技内容が書かれた紙を渡される
10分程度の練習時間のあと、試験部屋に移動し、1人ずつ発表
【発声1】
次の内容をはっきりと述べてください。
受験番号( )番、( 氏名 )です。
出身は、(都道府県名)で、学校は( 学校名 )高校を卒業する予定です。
年齢は、( )歳です。
【発声2】
次の文章を朗読してください。
今回の『おそ松さん』には、トド松が赤塚先生について、
「平気だよ、だいぶ前に死んだから」と言うと、
居間に飾ってある赤塚先生の遺影が落っこちる場面があります。
普通に考えれば、かなり失礼なシーンですが、これはフジオプロさんが、
「もっとこうしたほうが面白いんじゃないか?」と
アイデアを出してくれたことで生まれたギャグです。
以前、ぴえろで『おそ松くん』をアニメ化した際、
赤塚先生は「紙のマンガは僕のもの。
けれど、アニメはそれを作るスタッフみなさんの作品。
だから、好きなようにギャグを入れてください」とおっしゃってくださいました。
先生がお亡くなりになった今も、
フジオプロさんはこうした赤塚スピリッツを大切にしているのだと思います。
1980年代に私が『おそ松くん』をアニメ化したくて、
赤塚先生に初めて挨拶にうかがった日のことを今でも覚えています。
フジオプロは下落合にありましたが、日本を代表するギャグの巨匠のビルなのに、
当時は建物がボロボロでした。
しかも、スタジオの人に聞くと、
「この時間なら、近所の焼き肉店にいると思います」という返事。
昼の3時頃だったのに、もうベロベロに酔っ払っていました。
煙がモクモクと立ちこめる中、「『おそ松くん』をアニメ化したいんですが⋯⋯」と
聞くと、意外にも「いいんじゃないの〜」と即オッケー。
放送スタート時から20%を超える高視聴率を記録したときも、
「アニメが当たったのはどうしてだと思う?
俺が何も口出ししなかったからだ!」と豪快に仰ってくれたものです。
それから亡くなるまで、お付き合いは続きました。
※布川郁司「「おそ松さん」の企画術 ヒットの秘密を解き明かす」
集英社,2016年 35〜36ページ
動作 カメラの使い方を考える
以下の内容をしぐさのみで表現してください。
[設定]朝の登校時。雨上がりの歩道。
水たまりを避けながら,急ぎ足で歩いている。
横の道路を車がスピードを上げて通り過ぎて行く。
水たまりの水が跳ねてこちらへ飛んでくる。
かかった水をハンカチで拭う。
後ろから走ってきたクラスメイトが,わざと水たまりを踏んで跳ねさせて行く。
また服が濡れてしまった。
怒ってそのクラスメイトを追いかける。
(そのまま退室してください)
傾向と対策
・志望動機
・憧れの役者や影響を受けた映画
・特技、これまでの経歴など、面接シートから各自にあった質問
・具体的に自分らしく話せているか
・大きな声でハキハキと話せているか
・カメラの画角の中で、表現が出来ているか
・自分らしく、表現出来ているか
例年通り、過去問題と同じ出題内容です。
発声や朗読などの試験に関しては、方言や訛りをまずチェックされます。
朗読や動作の課題に取り組む際のポイントは、 【気づく】芝居です。
何に気が付いたか?
音・臭い・気配・等
その時の小さな表情の変化などに注意しましょう。
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