◆お客さんの目線は舞台全体を見ている
最近のレッスンでは、空間を意識するきっかけになることが沢山ありました。
まず、歩いたり寝転がったり、踊ったりする時に、
私は必ず人の近くや壁の近くなどによってしまう癖があります。
それは私の空間認知能力の低さのせいです。
今までも、ダンスや演技のレッスンや、
過去問題で、空間認知力がこの問題の出題意図だと言われても、
正直、あまり理解できませんでした。
ですが、一度、先生にみんなで踊っているところを動画に撮ってもらい見た際に、
自分も含めみんなが狭そうに小さく動いていたり、
右側に移動する動きなのに、右側の空間が詰まっていることに気づきました。
動画を見て、客観的に自分たちを見ると、わかりますが、
やっている最中は、やることに夢中に全く気づきませんでした。
効率的にレッスンで習ったことを習得したり、
舞台に立った時にお客さんに魅せられる演技をするためには、
自分だけが、ただ言われたことを遂行すれば良いのではないことを実感しました。
オーディションでも、受験でも、相手は個人個人ではなく、
舞台全体を見ていると思います。
つまり、板の上に乗っている人全員でつくる全体バランスが、
大事だと言うことを痛感しました。
空間をしっかり観察して、お客様が見て気持ちのいい場所を、
判断出来るように、心がけてレッスンしていきたいと思います。
◆頭ではなく体を動かそう
また、エチュードをする際には、
自分に見えないバリアができたみたいに、
足や視線が固定されてしまうことが多々ありました。
頭で「どうしよう」と考えてしまい、動けず棒立ちになったり、
言葉ですべてを説明しようとしてしまいました。
レッスンでは、
「頭の中で考えていることは演技できない」
と教わりました。
たしかに、頭の中でこの人のことが好き・嫌いと思っても、
それは表現できません。
好きだから近づく
嫌いだから目線をそらす など、
頭で思っていることを行動にうつすことが演技だと教わりました。
エチュードの際にも、「●●だからどうする」の行動部分、
つまり、頭で処理しようとせず、
体を積極的に動かすことが大事だと思いました。
早く上達したい!と頭で思っても、上達はしません・・・
上達するために、どんな行動をするか?
「●●だからどうする」は、演技だけでなく、
レッスンに取り組む姿勢にも応用して考え、臨んでいきたいと思います!