日芸演劇学科2015年度一般入試
実技試験の過去問題やってみた
スタジオでは、受験対策の一環として、過去問題もやっています。
「あなたは駅のホームで電車を待っていますが、来るはずの電車が来ない。
他に移動する手段はなく、そのまま待ち続ける。」
をシーン化する。
尚、以下の条件で取り組むこと。(複数名で行う)
1、 あなたではなく或る役(キャラクター)を演じてください
2、 使っていい台詞は以下の3つ
「まだですかね」「そうですね」「遅いですね」「さぁ」
※実際の試験問題では、上記に加え、
必ず他人とコミュニケーションをとることが条件でした。
見られるポイントは
・課題に対して積極的に取り組めているか
・たとえ、難しいお題でも楽しめているか
・空間やキャラクターなど、
周りのバランスを見て自分の立ち位置を考えているか
動機と目的を明確にしよう
エチュードは、各大学によってカラーが違い、
日芸も毎年傾向が変わっています。
エチュードは、とにかく場数が大事ですが、
エチュードや台本で役を演じる時のコツを学んでおきましょう。
役を演じる時には、【役の動機と目的】を考えます。
・動機とは
役の背景とも言います。なぜこの状況に至ったのかなど、過去からの見方
・目的とは
「◯◯したい」「◯◯する必要がある」など、未来からの見方。
演技では、この目的果たすために具体的に行動にうつすことが重要です。
エチュードでも、台本でも
この動機と目的を明確にすると
自分の中で役が明確になり、演技がはっきりします。
普段、人間は未来に向かって生きていて、演技も同様です。
また、目の前の目的(喉が渇いたから水を飲む など)が達成されると、
次の目的へと移っていき、目的はどんどん変わっていきます。
これが、エチュードで同じことを繰り返さない秘訣です。
過去問題やってみた 生徒の感想
・高校3年生 Sちゃんの感想
「最初は、シチュエーションをどうにかして伝えようとしてしまいました。
そうすると、暑い・足が痛い・時計を見るなど、同じ動きを繰り返して、
シーンがまったく進みませんでした。
ですが、途中で先生から【役の目的】を考えてと指示を頂いてから、
どんどん演技のバリエーションが増えていきました。」
・高校3年生 Nちゃんの感想
「最初は、【ただ待つ】だけの演技をしてしまいました。
どんな人で、どれくらい待っていて、など、役の背景・キャラクターがハッキリしませんでした。背景がハッキリしないと、演技もぼんやりしてしまう気がしました。