日芸演劇学科2019年度一般入試
実技試験の過去問題やってみた
スタジオでは、受験対策の一環として、過去問題もやってます。
問題 セリフ表現
セリフを渡され、全員一斉に5分程度練習時間をもらい、各自練習する。
練習後、紙を一旦回収される。
1人ずつセリフを読む。(その際に、再度紙を渡される)
試験で見られるポイントは⇒
・声が出るか
・ほどよくリラックス出来ているか(息が吐けているか)
・相手に届けようとしているか(意欲性・積極性)
・たとえ難しいお題でも、楽しめているか
試験の傾向とレッスン内容
セリフ表現に限らず、
「緊張した状態」では、良いパフォーマンスを発揮することは出来ません。
では、緊張の対義語は「脱力」ですが、
役者やダンサーにとっての「脱力」は、
寝る前のような力がすべて抜け切った状態ではありません。
立っていられるだけの最低必要限度の力があり、
瞬時に反応し、瞬時に動ける状態のことを、「脱力」といいます。
緊張をほぐし、脱力した状態になるには、
緊張を自覚することが、第一歩目です。
今回は、セリフ表現の過去問を題材に、
緊張をほぐすレッスンを行う前、行った後の表現を比較してみました。
①倒れかけレッスン(信頼のエチュード)
3人組になり、1人を挟んで、真ん中の人を前後左右に傾けさせる
両端の2人は真ん中の1人の体を受け止める。
ポイント:
力を抜こうとしても、入ってしまう自分のクセや体の特徴を
両端の人見抜き、真ん中の人は自覚します
※レベルアップ:
1人を複数人で囲み、放射線状のいろいろな場所に向かって、
倒れかけレッスンを行う。
②声・顔の緊張確認
1人で、顔や体を思いっきりグーパーに動かす
また、声を出したり、顔をぐちゃぐちゃに動かして、
緊張する箇所を自覚していく。
①②で緊張する場所を確認したら、
その場所を意図的に抜くように意識します。
結果:
レッスン前後で同じセリフ表現を比較すると、
脱力出来たレッスン後は、
顔が明るくなり、声も自然と大きくなり、
全員がエネルギーを外に伝えることが出来ました。
生徒の感想
・高校3年生 Rちゃんの感想
「レッスン前は、思ったよりも自分の声が出なくて、
こんなはずじゃ・・・と思いました。
ですが、レッスン後は、自然と声も顔も明るくなったことを実感しました。」
・高校3年生 Aちゃんの感想
「緊張は、精神的な問題だと思っていましたが、緊張は体の状態だということを初めて知りました。
緊張を自覚するということは、客観的な目を持つことでもあると思います。面接・身体表現など、色んな場面で活かしたいと思います。」
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