筆記試験と面接(1日目)
・聞かれた内容
① 何回目の受験で、どういうところが今までダメだったか
② もし不合格だった場合はどうするのか
③ラスト試験の意気込み
セリフ表現(2日目)
アップをする部屋に移動し、セリフと演技の課題が書かれた紙を配布
5分間の練習時間あり。
試験は一人ずつで実施。
・セリフ内容
出展 三好十郎「冒した者」の役12行のセリフ
もう芝居は、たくさんだ。いつまでやって見ても果てしの無い話だ。
私たちの後ろにかくれて、私たちを踊らせている者がある。私たちはそれに気が附かずに、自分は自分の意志で自分のイノチを生きていると思って居る。
そして自分を取りかこんだ観客から見られ、見られることで得意になり、セッセと演技をつづける。後ろにいるやつは、そこまで知っている。そこまで計算している。
私たちの腹の底の底まで見抜いている。私たちがどう考えてどっちに転んでも、自分の演出の外へ抜けだすことは出来ないことを知っている。だかそいつはニヤニヤと声を立てないで笑っている。
しかしもう飽きた。もうたくさんだ。なるほど、そいつの演出の外へ抜け出すことは出来ないかも知れないが、こうして、フフ、後ろを振向いて一―見ろーーチラッと、こうして、そいつの顔をチラッと見てやる事は出来るのだ。
そいつは、きまりを悪がって、顔をふせて、サッと居なくなる。又すぐ戻って来るが、いっとき居なくなる。その時間だけは私のものだ。この時間だけが私の自由だ。誰も私を演出していない。誰も私を見物していない。
だから私は演じなくともよい。人のために自分の表情をゆがめる事なく、自分自身のためだけに僅かばかり生きるのだ。
演技
セリフの中にある、後ろにいる者に3単語をジェスチャーで投げかけてください
歌
試験の前に5分程、試験官指導でアップ(軽い柔軟体操)
その後番号順に一人ずつ、アカペラで1コーラスの歌唱
身体表現
前半組だけが試験実施、後半組は一度退出
・内容
試験場をまず歩く
次第に音楽がかかってくる(ディズニーランドのショーのように明るいオーケストラの様な音楽)
それに合わせて自由に表現する
明るい音楽が薄れてきたら次に、
優雅なメロディーで、水中にいるかのような音楽がかかり、
それに合わせて自由に表現する
その音楽が終わる時には、倒れた状態で終わっていること
傾向と対策
二期と言うことで、何回も受験している生徒も多く、
そこを面接では聞かれたようです。
二期まで頑張る受験生は、一層のやる気を落ち着いて表現しましょう。
セリフは現代詩で理解しやすかったようです。
試験会場が舞台上なので、大きな声で、空間を感じながら表現を心掛けましょう。
演技課題は、一風変わっていたので、
受験対策で演技レッスンしているとドキドキしないで臨めそうですね。
身体表現は、特殊なスキルを求められることは無く、基礎体力や、素直なカラダを見られる傾向です。
音を感じ、耳から入った情報を、素直に身体で表現していきましょう。
受験生の感想
毎試験ごとに全然、受験場の空気が違うのだなと感じました。
今回は読書をしてる人たちがすごく多かった印象です。
緊張をリラックさせる方法はそれぞれだと強く感じました。
先生に言われていたように、周囲の受験生とお話したり、
長い待ち時間を有効に使えて、良かったです。
三月とはいえども、まだまだ寒いので防寒は必須です!
是非羽織ものを持っていくことをオススメします!
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