GW時期、夏休み時期、そして直前の9月10月に対策レッスンを行ってきましたが、
スタジオにお越しいただく生徒さんの1番の課題は、
「表現力」
と、リクエストをいただきます。
大変抽象的ですが、
突き詰めてみると、表現力が無いのではなく、
「人前でやるという緊張して自分の実力を発揮できない」
「人と違うことを思い切りやる勇気が出ない」
だから結果として、「表現力がない」と思ってしまうことが分かりました。
まず、表現力云々の前に、必要なことは「緊張対策」
グループレッスンと個人レッスンを平行し、
特に個人レッスンでは、一人一人の緊張の種類に合わせて
丁寧に緊張の原因を紐解き、後悔のないように思い切りオーディションに臨めたようです。
グループレッスンでは、ゲーム形式で人と違うことに勇気を持てるよう、
楽しみながら意識改革していきました。
合格の秘密 その2
感情が出せない!
感情を出せないというのも、多くの生徒達の課題でした。
歌に感情を乗せる、音楽に乗せて身体を使って感情を出す、
振付の中でも感情を出す、台詞に感情を乗せる
などなど。
アプローチの仕方は、歌・ダンスや身体・台詞と様々ですが、
作り方はの基本のキは同じです。
泣こうとして泣く人はいないはずなのに、
演技となると、誰しも「泣こう」「泣かなきゃ」という感情に囚われます。
まずは状況をしっかりイメージすることから。
そして1番のポイントは、自分で作った世界を信じ切ること
想像力と集中力が必要です。没頭力とも言いますね
単に泣き方・怒り方をレッスンするのではなく、
状況を作り没頭することから丁寧にレッスンしていきました。
レッスンを受けてくださった生徒さんの中には、
ほとんどの生徒さんが、演技ではじめて怒れた・泣けたと言ってくれました。
合格の秘密 その3
対応力と修正力を養う
アニーオーディションには、ワークショップ審査があります。
その名の通り、事前に与えられた課題だけでなく、
レッスンのようにその場で出された課題にその場で取り組む
体験型のものです。
ここで求められるのは、即時対応力はもちろん修正力です。
ダメ出しやアドバイスされた後、どれだけ「変えよう」として、
行動が出来るかどうか。
ここが一番のポイントです。
アニー対策レッスンでも、もちろん丁寧に子供達にお伝えはしますが、
課題中にたくさんの指示、アドバイスを行いながら行っていました。
稽古はみんなで作るものであり、生の舞台ならば、
思わぬハプニングもあるでしょう。
そんな時、動じずにすぐに次々!と切り替えることが出来るか。
気持ち的には、「よし次こそ頑張るぞ!」と思っても、
そこに行動が伴わなければ、本物のダメ出しを受けた上でのチャレンジとはいえません。
ダメ出しされた後の対応と行動が何より大切なのです。
合格した子はこんな子
合格した3名に共通していたのは、
ダメ出しをされてもその場で落ち込まない精神力です。
もちろんダメ出しをされたことを受け止め反省することも大切なことですが、
ダメ出し直後は冷静に自分のことを見つめ直し、
次の自分がすべき行動も即座に感じて、変える勇気があった子達でした。
精神力も技術力も対応力も、そんな早くは身につきません。
来年、アニーを受けるお子様たちは、今のうちからコツコツとレッスンをしておくことをおすすめします。