お受験と演技の関係
1.3つの共通点
お受験対策と演技レッスンには、共通点があります。
【面接の受け答え台本を覚えて、喋ること】
いいえ、違います!
たしかに、お受験でも、演技でも、
人前でやるという面での共通点、
度胸がつくなどの利点はあるかもしれませんが、
それ以上に大切なことは、
①相手の話をよく聞いて、お約束を守れること
②自分の言葉ではっきりと相手に伝えること
③相手と協力すること
これが、お受験対策と演技の共通点なのです。
2.上達のカギは心からのワクワク
小さなお子さんの場合、まずいきなり演技
さぁ、台詞を言いましょう、ではなく
まず、目を見てご挨拶、自分の準備を自分で行うこと、
靴をそろえる、など、レッスンに参加する前段階が非常に大切です。
子役のオーディションでも、演技が出来るかどうかよりも、
挨拶、返事、しっかり待てることなど、、
演技以前のことが出来ることが大切です。
・挨拶、返事
・靴を揃える
・レッスンの準備を自分で行う
・人の話を聞けること
小学校でも、撮影現場でも、
パパやママから離れ、いわゆる<社会>へ飛び出した時に、
周りの大人の指示に従い、コミュニケーションが取れることは、
とても大切なことです。
そして、具体的な演技のレッスンでは、
まずは、自分の思ったことをはっきりと言えることも、
大切な演技の基礎レッスンです。
小さいお子さんにとっては、ここからは自分の本当の気持ちで、
ここからは演技という境界線はありません。
嘘ではなく、本当に心が動いていて、そこに素直に反応しているのです。
きっとお受験の面接でも同じです。
質疑応答についても、相手にしっかり反応して、
変に取り繕わず、
素直な気持ちないものを伝えられることが1番のベースになるでしょう。
演技レッスンでは、短いお芝居をつくることもあります。
1人が台詞や立ち位置を覚えるだけでは、お芝居は作れません。
お友達ができない時は、助けてあげる
そんな協力心が、演劇にはとても大切です。
それは、お受験でも見られるポイントですね。
相手に気を配り、声をかけられるか?
リーダーシップを取るだけが良いのではありません。
行動観察では、お友達とのコミュニケーションの取り方を見られています。
これらは、一朝一夕には出来ません。
だからこそ、1番大切なことは、お子さん自身が、
ワクワクしてレッスンに臨めることです。
ゲーム性があるものは、ワクワクドキドキします。
先述の通り、子供たちはとっても素直なので、
楽しい→続く→上達 の順番が絶対不可欠なのです。
お受験対策になる演技レッスン
1.行動観察対策 お片付けゲーム
行動観察や面接では、
主に、
【入学後に集団活動が出来るかどうか】をポイントに評価されます。
具体的には、
①指示行動
②自分で考える力
この2つが必要です。
実は年齢が小さいお子さんの
子役オーディションでも同じことが見られます。
例えば、公園で元気に遊んでくださいなどのある程度の台本や演出指示はあるものの、
どう遊ぶか、何で遊ぶか、周りのお友達とどう関わるかは自由などといった
ルールを守れること
かつルールの範囲で自由に行動することの2つが求められることが殆どです。
お片付けゲームは、
きちんと指示通りの場所にお片付けが出来るか?
お友達がやっていない所も自分で見つけて片付けられるか?
が、レッスンのポイントです。
2.発想力を広げるタオル折り紙
とある私立小学校の入試問題でこんな入試問題がありました。
おさるのモンきちくんのお誕生日パーティーがありました。
パーティーには、沢山のお友達がお祝いに来てくれました。
※教室で、お人形を使って、
お誕生日パーティーの様子が再現されています
問題①
モンきちくんのお誕生日パーティーには、
どんな動物さんが来てくれましたか?(記憶テスト)
問題②
モンきちくんのお誕生日パーティーに、あなたも招待されました。
あなたはモンきちくんにどんなプレゼントを作りますか?
実際に粘土で、プレゼントを作ってください
(発想力テスト)
問題③
翌日の面接試験にて
粘土で子供達が作ったプレゼントが見せられ、
なぜこのプレゼントを作ったのかを答える(思考のまとめ)
小学校受験の問題は、学校によってそれぞれですが、
お受験にしても、オーディションにしても、
日常生活にしても、
人とは違うオリジナリティ、自分だけの発想力を磨くに越したことはありません。
発想は、経験がものを言います。
こうしてみたらどうかな?
ああしてみたらどうかな?
と考え行動を繰り返すことで発想力がアップします
レッスンではタオルを使って、
どんな形を作れるか?
タオル折り紙で発想力を鍛えるレッスンを行いました。
多角的な視点で物事を見るレッスンにもなり、
何よりタオルは折り紙と違って、
折り目がつかない分思考が広がるので、おすすめです
3.宝探し指示行動ゲーム
暗記力や指示行動も、
楽しく無我夢中になれるようなゲーム形式だと、
子供達も楽しく、もっとやってみる!と、
指示の量を増やして、
自らレベルアップを求めるようになってきます。
レッスンでは、子供達が認識しやすい色や形を宝探しのように見つけるゲームで、
どんどん指示を増やし、覚えて実行するレッスンをしていきました。
一つずつ指示を増やし、できた!の時間を子供たちと分かち合うことも大切です。
4.受験でも頻出?!お買い物ごっこ
レッスンはルールの中で思い切り遊ぶのがモットー!
ここで大切なことは、
あくまでも【ルールの中で】ということ。
それが、現場やオーディションでの指示行動や、
自分で考える力を鍛えることになります。
ルールの中で社会性を身につけながら、
思い切り自由に遊ぶ演技レッスンで、
チビッコ達の個性や表現力をのびのび育てましょう♫
①お母さん役の講師が購入品を指示する
「りんご、チョコレートケーキ、あと1つ好きなものを買ってきて」
②あと1つ好きなものを買うことで、
自分自身のオリジナリティを持つことが出来ます。
③「お母さんがお願いしたもので、
無いものがあれば、帰ってきたら"無かったよ"と教えてね」
この一言を伝えることで、
不測の事態にあっても冷静に対処するリカバリー力を鍛えます。
慣れてきたら、
どんなお店を作りたい?など、
子供達の発想力を広げながら、お店を増やしていきます
5.ハキハキ大きな声を出す 面接対策
楽しく遊びながら声が大きくなるレッスン♫
声が前に飛ばない
声が小さい
質疑応答が苦手というお子さんに
ボールを前に飛ばす感覚を使って、
声を前に飛ばすレッスンをしてみました
体と声は繋がっています。
体が変わると声も変わる。
子供たちが大好きなボールを使って、
遊びながら、自然と大きな声がでるようになってきます。
最初は本物のボールを使ってキャッチボール
キャッチボールをしながら質疑応答
ボールをなくしてエアーキャッチボール
エアーキャッチボールをしながら質疑応答、
とレベルアップしていきましょう。
距離もだんだん離していき、
遠くの人にボールを飛ばす&声を届ける感覚を身につけていきましょう。
6.想像力を鍛える遊ぶエチュード
オーディションでも頻出!
自由に遊ぶエチュードをやってみた
【何にもないのにどうやって遊ぶの?】
という疑問に応えてみました!
子供たちに聞いてみると
"ここにはブランコないじゃん"
"じゃぁ、オモチャ持ってくる"など、
本物が無いと出来ないじゃーん!という回答。
ですが、オーディションでもそうですが、
いつも本物があるわけではないですね
何もない場所で、どう遊ぶのか?
どう想像力を広げるのか?
丁寧にレッスンをしてみました
欲しいもの、あったら良いな〜を具体的に想像して、
場所を丁寧に作ると、あら不思議
何もない空間で、自由に遊べるようになりました
想像力を駆使して、どう工夫するか?
生きる力、頭の柔軟性が身につきます!
まとめ
お受験も演技レッスンも、お子様の力を伸ばすにはコツがあります♫
こちらのブログも参考にしてみてくださいね
【幼児の子役の演技を上手くするコツ
ゲーム感覚で心を動かし魔法の言葉で心を強くする方法】
→
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この記事を書いた人
RIO(山口莉央)
【IZMIC Be STUDIO】講師
中央大学商学部商業貿易学科卒業
ジャズダンス、演技を当スタジオ主宰玉置いづみに師事
子供演技・子供バレエダンス・子供体幹トレーニングクラスを担当
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