~レッスンの進め方~
子役活動をしている4才のYくんも、レッスンの最初はそうでした。
私「Yくんは泣いたことある?泣くときってどんな時かわかる?」
Yくん「泣いたことない。わかんない。」
不安や悲しい時に涙が出るということ、
自分の感情をこういうものだと理解していないだけなのです。
まず、Yくんと一緒にお話づくり遊びをしよう!と呼びかけ、
一緒に設定をつくっていきます。
私「ここは公園です。公園には何がある?」
Yくん「ぞうさんのすべり台!あとブランコ!」
私「オッケー!じゃぁ、Yくんはどうやって遊ぶの?」
Yくん「こうやって遊ぶのー!」
Yくんと一緒にお話づくりをして、クイズをして、
お話づくりをして、クイズをしてを繰り返し、
どんどん自分の体の中に設定を落とし込みます。
Yくん自身が物語の主人公になり、イキイキと物語に入り込んでいきます。
作った設定を基に、だんだん泣くシチュエーションのお話にしていきます。
最後は、作り上げた設定の中で、涙を流して泣くことが出来ました!
終わった後は、清々しい顔でママに報告!
やったね!
今回は、泣く演技によって感情を理解するレッスンを行いましたが、
演技クラスの生徒さんには、
お家で絵本の読み聞かせを行うことを推奨しています。
読書は、子ども自身が疑似体験をしながら
感情を理解するのにとても役立ちます。
また、泣くだけでなく、喜怒哀楽どの感情でも、
親御さんは共感し、受け止めてあげること、
「うれしいね」「かなしいね」「気持ちがいいね」などと、
声に出してあげることでも、子ども達は、「そっか、悲しいのか」などと、
理解出来るようになってきます。
演技は、子役活動を行う子ども達だけのものではなく、
思いっきり感情を出せる手段でもあります。
自分の感情を理解すると、相手の感情も理解出来、
豊かな感受性を育むことにもつながりますよ♪