演技実技の受験対策
2020年8月夏期講習 第2回開催
日芸、多摩美、玉川、桐朋、桜美林など、
憧れの大学に合格するために必要なことをまとめてレッスンする
演技実技対策の集中講座
第2回のテーマは、「体力と修正力」「変化を感じる」をこと。
受験で求められるのは、ダメだしをされた後や指示をされた後の修正力
受験では、周りと違うことを瞬時に感じ、
表現の方向性を変えたりすることも必要です。
2週目は、すべてに対して違いを感じることから、
変化に対してセンシティブな感覚を養うことを学ぶ2日間でした。
2020年8月8日(土)
◆身体の変化を感じる
・ベーシックセブンと体幹トレーニング
先週に引き続き、身体と向き合うことからスタートしていきます。
先週と比較してどうか?
レッスン前後と比較してどう変わったか?
先週から継続している生徒は、
自分の変化をより感じやすくなりました。
◆入試で見られることは「体力」
日芸でも多摩美でも、最近演劇系大学の見られることは、
まず「体力」です。
舞台上を縦横無尽に駆け巡っても、息切れせずにセリフが言えるか?
舞台や映画は本番だけでなく、長期間の稽古やリハーサルなど、
表に出ていないたくさんの準備期間があります。
その間の体力と精神力を保つことが出来るか?
演技をするということは、想像以上に体力を使います。
上手いかどうかよりも、
これから4年間稽古や授業についていけるか?
これが大事です。
◆過去問題〜セリフ表現〜
まずは、セリフを声に出して読む。
レッスンでは、句読点を書いてある通りにそのまま読まず、
句読点や間を自分で作って読んでみます。
句読点を変えると、感情の変化が後からついてきて、
台本から読み取れる景色も変化してきました。
当たり前の100人の受験生がいたら、
100人が行うような当たり前の演技からの脱却、
唯一無二になるには、どんどん挑戦することが必要です。
2020年8月9日(日)
◆よりセンシティブに身体と向き合う
・ベーシックセブンと体幹トレーニング
先週、前日と同様に、
ストレッチポールを使ったベーシックセブンからスタートしました。
レッスン前の確認時も、
より丁寧に身体に向き合えるようになってきました。
動きを活発してみるとどうか?
動きを小さくするとどうか?
繰り返し同じレッスンメニューを行うことで、
自分の身体の状態の比較を感じやすくしていきます。
◆発声・イントネーションで修正力を養う
「セリフは上から言い、語尾を置く」
先週から続いた生徒が多かったので、
まずは先週のダメだしを自分の中で踏襲することが出来るか?
最初から完璧に出来る生徒はいません。
先生のセリフの言い方を聞いて、自分のクセを即座に直すことが出来るか?
これが今回のテーマ「修正力」です。
クセは、自分が思っている以上に厄介で、なかなか直しづらいものです。
だからこそ、注意深く、丁寧に取り組むことが大事です。
◆過去問題〜身体表現〜
多摩美術大学のwebオープンキャンパスで公開された入試解説、
過去問題を基に、身体表現の過去問題にチャレンジしました。
まずは、自分の身体に向き合うこと、
脱力が出来るかがポイントです。
最初は、歩く・走る・跳ぶ。
一度も止まらずに先生の指示を聞きながら動きます。
音がかかったら、音に合わせて、自由に身体表現をします。
最初のインスピレーションにとらわれすぎず、
音の変化を感じていくことが身体表現のポイントです。
◆過去問題〜エチュード〜
過去に、日芸入試で出題された、エチュードを行いました。
どうしても、話の導入が長くなり、尻すぼみになったり、
制限時間の1分以内に最後まで持っていくことができません。
ですが、実践してみることで、
自分がどこをコンパクトしたらよかったのか?
なぜ、テンポが悪くなってしまったのか?
課題を与えられた時にどう取り組めばよかったのか?
生徒一人一人が、本番との違いを実感し、
次回どう修正したら良いのかを考えることが出来ました。
模擬試験でしか出来ない、実践稽古ですね。
演技・表現には、答えがありません。
だからこそ、自分が変化を感じられるように、
自分や周りや台本に対しても丁寧に敏感に感じられるような状態になること。
基礎と実践を両方を行うことで、
受験生全員が自分の身体や心の変化を実感できたようです。
また、変化を感じるためには、「チャレンジが必要」ですね。
自ら変化を感じよう、何かをつかもう、学ぼうとする
「勇気」「チャレンジ精神」を大切に取り組んでいきましょう。
第二回の様子はこちらから▼
2020/8/1,8/2 開催 第1回ワークショッップの様子
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