私ごとですが、イヅミックのスタッフになって丸1年
ワタワタ、ソワソワ、アワアワの日々でした
1年経ち、
「教えるということ」「人の成長に関わること」を
現場で直接学ぶ以外の方法で、考えてみようと思い、この本を手に取りました。
モーニング娘。やAKBの振付をされている夏まゆみ先生の著書です
TVなどでご覧になり、知っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この本では、夏先生のご経験やAKB、モーニング娘。
吉本印天然素材などのエピソードを交えながら、
夏先生流のリーダーシップ論を説いています。
私は、この1年間アシスタントでありながら、ダンサーと演者をやらせて頂き、
メンバーに意見することもある、ある種リーダー的な立場に立たせて頂くこともありましたが、
果たして自分は、
メンバーや生徒に対して
いいチームになるような発言、姿勢だったか、
成長を促すことが出来たのか、とても悩んでいました
【リーダーシップって何??】
リーダーシップというと、
先頭に立って、舵を切り、
まとめあげ、引っ張っていくというイメージがあります。
ですが、ものづくりをしたり、皆んなで何かをする以上、
リーダーだけが1人頑張っても、いいチームにはならないですよね。
いいチームとは、教え子やチームメイトが、
主体的に取り組み、
成長することが出来る環境であること。
そのために、リーダー的立場の人間が出来ることは、
道を示す、考えさせる機会を与えることです。
この本では、どうやったら部下や生徒、子供がかけてほしい
「成長言葉」で接することを一貫して説いていますが、
最近の演技クラスで、
場の共有、相手と息を合わせる、
相手が次の一手(セリフや行動)を起こしやすいようにするレッスンをひたすら行なっており、まさに同じことだと思いました。
相手がしてほしいことというと、
奉仕、サービス、優しさ、やりやすいようにだけを考えがちですが、
突破口になるように、違うものを突然投入したり、
相手が起こした波にあえて乗らないという場合もあります
少し難しいですが、どうぞどうぞの精神だけでなく、
時に切り込み、時には進路変更することも必要なのです。
【日芸AO対策のチップレッスン】
他にも、演技クラスで行ったレッスンと類似していると思ったことは、
以前、日芸AO対策のレッスンで行った「チップレッスン」です。
グループで話をしたり、作品を作る中で、
仲間と協働出来るか?仲間の一員として、周囲とのバランスが取れるか?
点数に出来ないこと、それをレッスンしました。
1 情熱(行動力・熱意・不屈)
2 共感(仲間をサポートできているか・思いやり・発言を拾う)
3 創意(リーダーシップ・オリジナリティ・客観性)
4 茶目っ気(ムードメーカー・ポジテイブ・何とかなるさ・遊び心)
この4つを点数化し、自分の良い点、足りない点、自分らしさを再認識します。
個人が全ての要素をバランス良く持っていなくてもいいですが、
チーム全体がこのバランスが良いと
おそらくそのチームは素敵な集団になるかもしれませんね。
このレッスンでは、自分を知ることとあともう一つ、
チームとして何の要素が足りないか察知し、
その足りない要素に自分がなるというレッスンも出来ました。
このチップレッスンと、本の内容が私の中で重なりました。
リーダー、共感、茶目っ気などの引き出しをコントロールし、
場に合わせて出し入れ出来る人こそが、
教え子が成長するリーダーなのかもしれない!と思いました。
1人1人に対して適切な言葉や態度は違いますが、
時には厳しい言葉を、時には褒めて、
叱咤する時もあれば、時にはおどける時もあり、
ヒントを与え、導ける言葉を発することが出来る人のことですね
そう考えると、演技のレッスンって、
本当に色んなことに役立ちますね!
【普段の生活、仕事、子育て・・・
演技はこんなところで役立つ!】
演技って違う人になって、
役者さんじゃない人にとっては、
「何か多重人格で嫌なやつみたい」と気が引けるかもしれませんが、
世渡りや自分のコミュニケーションの為だけではなく、
子育てをしたり、部下を持ったり、
誰かを本気で成長させたいと思う人にとって、
この自分の色々な側面を出し入れ出来る演技力は、
役立つと思います!
本を読んだことで、演技クラスで習ったことを
このように違う側面から見ることが出来、
とても良い勉強になりました
演技の基礎は、きっとどんな人にも役立つ!
受験生も役者志望も、ママさんもビジネスマンも、
ぜひぜひお越し頂けたらなーと思います
Rio