【私に会いに来て】観てきた
大学時代の友人が演出している舞台を見に行ってきた。
110席の小屋は地下にあり、階段をどんどん下りていく
いわゆる【小劇場】である。
満席状態で、補助席の最前列には、事もあろうことか、
大きな男性が3人並んで着席。
お互い、肩をすぼめてチョコンと、怒られた男の子みたいに小さくなってる。
懐かしい光景だな~なんて思ってたら、大雨のSE、遠雷に続き客電がす~と落ちて、完全暗転。
オォ!完全暗転だ!
と非常灯の無い、漆黒の世界が広がり、気持ちはウキウキしてきた。
けっこう、完全暗転を許してくれるところは少ない
完全暗転、うん、やっぱいいよね~
何も見えない、少し心細い感じが、たまらなく良い
何かが始まる幕開けの演出がどんなかな~って、ワクワク感
と、郷愁に浸る間もなく、直後に懐かしいニオイがしてきた
オォ!この匂い~~
舞台中央にケムリの中から、サスの中、男性が浮かび上がる
あ、この、鼻の奥をくすぐるみたいな、少し癖のある匂い
ケムリの匂いだったんだ、と思う頃には、すでに、舞台に釘づけになっていた。
休憩なし、2時間の【重い芝居】
飽きることなく、独特の世界観に引き込まれた。
映画[殺人の追憶]の原作、韓国で実際に起きた猟奇的な連続殺人事件が題材になっている。
未解決事件なので、スカッと犯人逮捕でスッキリ~
と言った内容ではない。
四人の刑事たちの奮闘と苦悩を描く刑事ドラマ
原点回帰した貴重な時間でした