試験内容~小論文
「他者の感情」をタイトルとし、
あなたの思うことや物語を自由に作文してください。(800字程度/60分)
試験内容~ウォームアップ
①足を肩幅に開き左右にゆらゆら揺れて体の中心を見つける。
②同様に前後にも揺れる。
③片足を前に出して跪く。そのまま前に倒れ股関節を伸ばす。
④そのまま前の足を外側き、肘を床につける。
⑤足幅・股関節を開き、膝を曲げ素早く足踏みをする
※上半身を倒さず、真っ直ぐに保ちながら行うこと
⑥⑤をキープし、試験官が指示した方向を一瞬向き、戻る。
⑦⑤をキープし、試験官が指示した方向を反対方向を一瞬向き、戻る。
⑧試験官が3種類のポーズを見せる
⑨試験官が行ったポーズを取り、
受験生はそのポーズの一つ前に行われたポーズを真似する
試験内容~演技
■事前課題
「ピーター」と「ジェリー」両方の台詞を覚えて選抜に臨んで下さい。
幕があくと、ピーターが舞台下手のベンチに腰をかけて、本を読んでいる。
読むのをやめ、めがねをふき、また読書に戻る。ジェリーが登場する。
ジェリー 動物園へ行ってきたんです。(ビーターは気がつかない)動物園へ行ったんですよ、動物園。あのね、動物園へ行ってきたんだ!
ピーター え?......は?......私に話しかけたんですか?
ジェリー 動物園へ行ってね、ここまで歩いてきたんですよ。こっちは北ですか?
ピーター (めんくらって)北?そうねぇ・・・・・エー・・・・・でしょうな。エーっと。
ジェリー (観客席の後方を指さし)あれが五番街?
ピーター ええそう、そうですよ。
ジェリー じゃ、あそこで交差してる通りは?あの、右手の?
ピーター あれ?ああ、あれは七十四丁目通り。
ジェリー てことは、動物園は六十五丁目あたりたから、北へ向かって歩いてきたってわけだ。
ピーター (読書に戻りたい一心で)らしいですな。
ジェリー なつかしの北へ向かってね。
ピーター (軽く、反射的に)ハ、ハ。
ジェリー (ちょっとしてから)だが真北じゃない。
ピーター いや......そりやア、真北じゃないが、でも...まァ北だ。おおよそね。
(エドワード・オールピー「動物園物語」より)
エドワード・ホールビー等、鳴海四郎訳
「エドワード・オールビー動物園物語 ヴァージニア・ウルフなんがこわくない」
早川書房、2006年
■当日の流れ
用意されている小道具(椅子・本)を使って、
二人ずつローテーションで関係性をつくるようにポーズを取ることを繰り返す。
①Aがポーズを取る。
②Bはそれに加わりポーズを取る。
③Bはポーズのまま残り、Aは抜ける。
④BのポーズにCが加わりポーズを取る。
その後、上記と同じローテーションルールで、課題の台本を演じる。
試験内容〜面接
・作文はどうだったか?
・演劇の演技に興味を持ったのはどうして?
・部活・趣味についてなど
事前に記載した面接カードを元に質疑応答
面接の内容や傾向と対策について こちらの詳細記事をご覧ください→
日芸受験で実際聞かれた面接の質問内容をまとめたら、合格者の共通点が見えてきた
評価のポイント
総合型選抜は、暫く身体表現についての課題が出題されていませんでしたが、
2025年度は、身体表現についての課題が出題されています。
体幹・柔軟性、役者として身体をしっかりメンテナンスし、
「いつでも使える状態」にあることを学校側も重視していることが伺えます。
事前課題として台本が渡されるので、
どうしてもそれを覚えることに注力してしまいそうですが、
使える身体作りも忘れず、コツコツ対策していくことをおすすめします。
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