超有名ミュージカルアニーをはじめ、ミュージカルオーディションや
日芸などの大学受験など、舞台人を目指す方ならば、
やっておきたい「身体表現」
どう動けばいいのか?ぜんぜんわからない・・・
という方も多いのではないでしょうか?
アプローチの仕方は色々ですが、
その課題で役者としての何が見られているのかを知っておくと、
課題への取り組み方が変わってくるかもしれません。
今回は、5段階に分けて身体表現に対する苦手意識をなくすレッスンをご紹介します。
STEP1 空間を使うことは必須
とある有名ミュージカルのオーディションで、
身体表現の課題が出された時、審査員の方がしきりに仰っていたのが、
「空間を埋めて!」
「ここ空いてるよ!」
という言葉でした。
舞台では特に、お客様は全体を見るので、場所のバランスをしっかり見て
自分で動ける能力は役者にとって必須です。
主役などメインの役者は、動きの導線など指示されることもあるかもしれませんが、
アンサンブルキャストに細かい指示を出すことは、現場ではほとんどありません。
だからこそ、空間把握能力は非常に必要です。
長いものに巻かれるという言葉があるように、
右へ倣えをしていると安心感があり、本能的に安心な方に流れてしまうのが常です。
ですが、固まっていると審査員の目は届きません。
指摘もされないでしょうが、良いところも見てもらえません。
それほどは悔しいことはないですよね><
まずは、人と違うこと、人のいないところへ行くこと、
瞬時にバランスを考え、空間を埋めることに慣れていきましょう。
STEP2 まずは一箇所から動かそう
空間を埋め、とにかく「動く」ということに慣れたら
いよいよ表現の段階に入ってきます。
具体的には、まず身体の一箇所からで良いので音楽を聴き、
聞こえる音を表現してみましょう。
手だけ、肩だけ、足だけ・・・
と部分的に動かしたら、手と肩、手と肩と顔というように、
だんだん範囲を広げていきましょう。
STEP3 内側と外側のアプローチ
全身を動かせるようになったら、
音楽を聴いて、内側から感じるものを表現していきましょう。
これ、結構難しいです・・・!
自分の心臓から、足裏からなど、
とにかく自分の身体の内側にフォーカスし、集中しましょう。
次に外側からアプローチです。
透明に人間に引っ張られたり、押されたり、圧力を感じたり、
外的なものに自分の身体が動かされる感覚を掴みましょう。
実際にペアになり、相手に触ってもらったりすると感覚が掴みやすいです。
STEP4 無闇にやらずコントロール
ここまで出来たら、ただ自分自身が感じるだけでなく、
魅せるものとしての意識も考えてみましょう。
空間把握もある意味コントロールですが、
音の変わり目の表現はもちろんですが、
オーディションであれば、相手と違うことを瞬時に察知したり、
なんとなくではなく、アクセントを感じたり、
音に合わせることも必要です。
STEP5 身体表現は感情表現である
音を感じることに一生懸命になりすぎると、
内省に入ってしまうこともありますね
「表現」であることを忘れずに、
身体を動かしているうちに感情が動いていくと思うので、
その感情を素直に表出させるようにしましょう。
音を使って、かつ喜怒哀楽で身体表現をするという課題もあります。
そんな時は、具体的に感情が動くシチュエーションをイメージすることを忘れずに。
ただし、そこでの落とし穴は、「パントマイム」ではないということです。
あなたがイメージしたシチュエーションのどこを深堀り、フォーカスしていくのか、
そこに個性が出てくるはずです。
身体表現に苦手意識のある方は、
やみくもにやるのではなく、段階を経てレッスンすることをお勧めします。
なんとなくではなく、具体的にどう感じ、どう表現するかが大切なポイントです。
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