試験内容〜小論文
「意地悪する人」をタイトルとし、
あなたの思うことや物語を自由に作文してください。(800字程度/60分)
試験内容〜演技
次の台詞を覚えた上で、選抜に臨んでください。
ベン さあ、早く火をつけて来い。
カス え?
ベン 火をつけて来い。
カス 何に火をつけるんだ。
ベン やかんだ。
ガス ガスだろ。
ベン (目を半ば閉じて)何のことだい、ガスだろうとは。
ガス だって、そう言ってるんだろ。ガスに火をつけろって。
ベン (力をこめて)おれが、やかんに火をつけて来いって言ったら、
つまり、やかんに火をつけて来いってことだ
ガス やかんに火がつけられるわけないよ。
ベン 言葉のあやだよ! やかんに火をつける。こいつは言葉のあやだ!
ガス 聞いたことがない。
ベン やかんに火をつける!誰だって言ってる!
ガス お前の間違いじゃないかな。
ベン (凄んで)というと?
ガス やかんをかけるって言うよ。
ベン (厳しく)誰が?
(二人は激しく呼吸しながらにらみ合う)
(念入りに)おれはな、生まれてこのかた、
やかんをかけるなんて言ったやつには、お目にかかったことがないんだ。
ガス うちのおふくろがよくそう言ってたよ。
ベン おふくろ?いつのことだ、この前おふくろに会ったのは。
ガス さあ、あれは確か...
ベン なあ、おふくろを何だって引合いに出すんだよ。
(二人はにらみ合う)
※注1「ペン」と「ガス」両方の役を順番に演じます。
ハロルド・ピンター「料理昇降機」より
ハロルド・ピンター等、落志哲葉・小田島建志・沼港治治訳
「ハロルト・ピンター全然1」新潮社、2005年
面接の内容や傾向と対策について こちらの詳細記事をご覧ください→
日芸受験で実際聞かれた面接の質問内容をまとめたら、合格者の共通点が見えてきた
評価のポイント
2023年度に引き続き、事前課題を覚えて演じるという課題でした。
ここで大切なことは、覚えてきたそのままを演じるのではなく、
いかに相手役と会話が出来るか、です。
対応力が見られる、非常に難しい内容といえますね。
総合型選抜は、この実技に辿り着くまでがまず難関です。
エントリーシートの対策も、早め早めから行っていきましょう。
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