オープンキャンパスで行った内容や大学側が大切にしていることを踏まえて、受験対策にお役立てください。
大学によっては、大学のグッズや過去の入試問題が配付されることもあります。
志望校選びにきっと役立ちます!
親子や、兄弟で参加させる受験生もいらっしゃいます。
志望校が決まっていたとしても、
オープンキャンパスには参加されることをお薦めします。
中には、オープンキャンパスに参加しないと受験そのものが出来ない学校もあります。
詳細は各大学の公式ホームページからご確認下さい
日芸オープンキャンパス
日芸のオープンキャンパスは3回あります。
2024年の場合(2025年度受験)
6月30日
8月4日
3月9日の3回です。
各学科の授業内容や入試に関する相談はもちろん、公開講座や模擬授業などキャンパスを体験できる様々な企画を用意しています。
なお、キャンパスへの入退場は自由ですが、企画の中には事前予約制のものが含まれる場合があります。
詳細は公式ホームページからご確認ください
1.模擬授業を体験 その内容
■ セリフと表現を対象に届けるワークショップ
・みんなで円になって1から番号を言いながら指を指す。
自分が指されたと思った人は同様に次の人を指す。
・次に架空のボールを回す
・歩き回りながら架空のボールを回す
・ボールの数を増やしていく
まずは空間認知を使って綺麗な円を参加者で作るところからスタート。
レベル1 指や声など体全体を使って対象に伝える。
レベル2 視覚のみで伝える
レベル3 空間認知して歩き回りながら伝える
レベル4 複数の対象を認識しながら伝える
など徐々に難易度が上がっていきます。
≪参加の感想≫
実際にボールを送った相手以外がボールを受け取ったり、一個しかないボールを何人も受け取ったり、二つに増やしたボールがいつの間にか一個消滅していたりと、なかなか成功しない難しいワークショップでした。
≪担当の先生からのアドバイス≫
映像の場合はコマ割りで表現できる部分も、舞台では役者が表現しなければならない。
その能力を高めるためのレッスンであり、これがセリフ表現に繋がってくるとの事でした。
■身体表現の体験授業
レベル1
・自分の体が拡大したような感覚を持つ
・2人組を作って相手の体に触れずゆっくりと押したり蹴るなど、相手に影響を与える
・4人組に人数を増やして全員に影響を与えるようにする
レベル2
・自分の体が拡大したような感覚を持つ
・8〜10人のグループを作る
・座布団、ちゃぶ台、テレビのセットする
・相手の体に触れずゆっくりと押したり蹴るなど、相手に影響を与える
・「結婚」「日藝受験なんてあんたふざけてるの!?」などテーマを決めて行う
≪先生からのコメント≫
この2つは同じワークです。しかし、レベル1では抽象的だった動き。レベル2ではセットがあることで
リアルな空間を感じましょう。
・ちゃぶ台返し
・テレビのチャンネル争い
・座布団を投げる
等
具体的な動きにまで発展したら良いのでは?と言われた
2.実際やってみた動画
大切なことは「影響しあう」こと。
受けるだけ、与えるだけでなく、例えば影響を与えられたら、
それをもとに新しい動きを派生させるなど、どんどんイニシアチブが変化していき、
全員で作り上げることを意識すると良いでしょう。
桐朋学園芸術短期大学オープンキャンパス
1.オープンキャンパスから見えてきた
毎年の傾向でもあり、春と夏の内容の比較をしても見えてきたことは
【身体を媒介として演技を考える】
ということだ。
言葉に頼らず、身体で反応し、すなおに身体の反応にリアクション出来るか?
共通して見えてきたことだが、これは、桐朋に限らず他大学のオープンキャンパスでも感じることである。
受験生には、是非様々な大学のオープンキャンパスに出向き、何を求められているのかを感じてきてほしいです。
そこから、共通して見えてくることはたくさんあります。
大学を卒業すれば、肩書は大学名ではなく、役者を目指す人となります。
役者にとって必要な素養を感じ取ってきてください。
2.2024春やってみた動画
2024年春のオープンキャンパス内容は
・あんたがたどこさ
・大縄跳び
実際に大縄を跳んでみたりすることで、
息づかいや重心など、エアーとリアルの違いを体感する体験授業でした。
先生からもアドバイスが貰えたり、
体験者同士で意見を出しあったり和気あいあいとした雰囲気でした。
≪先生のコメント≫
エアーでの演技の時には、リアルを感じていきましょう。
体重の移動等細部にわたり思い出しましょう。
≪参加者のコメント≫
エアーでは、動きが大きく、縄跳びをしているようには見えなかったが
実際にやってみると、手の位置や、体重の位置、違いなどが見えてきて、
見えなかった縄跳びが見えてくるなど、リアルに感じられることが面白かった。
エアー(演技)でやってみるとリアル(実際)とは異なる感覚がつかめ、発見が多かった。
見えていないはずの縄跳びがだんだん見えるようになった感覚が面白かった。
桐朋学園大学のオープンキャンパスを受けて、
スタジオでは、【フラフープ】をエアーとリアルで行ってみました。
実際のオープンキャンパスで、緊張してしまったりとか、
消化不良があったりしてませんか?
スタジオでは、更に突っ込んだレッスンをすることで、学びが深くなりました。
手順
1.エアーで子供のフラフープをまわす
2.エアーで大人のフラフープをまわす
3.リアルで子供のフラフープをまわす
4.リアルで大人のフラフープをまわす
5.エアーで大人のフラフープをサイドまわしてみる
いつもは無自覚な自分の身体に対して、
自覚的になる事で、新たな発見をしていきましょう。
エアーとリアルの違いが有ること、どこが、どんな風に違っていたのか?
参加者で意見交換をしました。
3.2024夏オープンキャンパス
・円になって、手裏剣を打つジェスチャーを誰かに向けて打ち、1から番号を言っていく。 自分に来たと思ったら、同様に次の人に打つ。
慣れてきたら、スピードを上げたり、番号を声に出さない。
5の倍数の番号は声に出さないなどと制限をかけておこなう。
・円になって1人ずつ順番に擬音語を声に出しながら体で表現し、1周する。
1周したら、1つずつ擬音語と体の表現(振り付けになる)をおさらいし、スピードを上げていく。
音楽のリズムに合わせて、みんなで振り付けに合ったフォーメーションを考え、発表する。
≪先生のコメント≫
手裏剣を打つ時は、打つ相手の方に身を乗り出したりと、体全体を使うと良い。声を出さない時は特に大切!
擬音語は自由に表現する。わからない人にも丁寧に教える。
≪参加者のコメント≫
雰囲気は明るく、いたるところで笑いが起こったり、ワイワイガヤガヤとしていて、楽しかったです!補助の学生の方々がとても優しく、あまり緊張せず、自由に体を動かすことができました。
4.近日公開
お楽しみに!
5.近日公開
お楽しみに!
6.近日公開
お楽しみに!
多摩美オープンキャンパス
1.実際の内容は?
多摩美のオープンキャンパスは、オンライン型と来校型と大きく2種類あります。
オンライン型の方が比較的先に開催され、来校型は7月頃に開催します。
オンラインでは、先生自ら入試解説を行い、
来校型では、公開授業や体験授業、キャンパスツアーなどを行うそうです。
特に公開授業では、今年度の多摩美の入試ヒントも隠されていると思います。
実際に、2024年度の入試では、オープンキャンパスの体験授業で行われた内容が、
題材は違えどそのまま出題されました!
大学側が何を求めているのかがわかりますね。
2.現役生からのアドバイス
【実際の大学での講義をショートバージョンにして、教授たちが見せてくれるのが、多摩美の特色です。
実際に参加してみた方が良いです。
近藤さん(コンドルズ)の講義⇒
音や自分の動きによって関係を構築する過程を体験できます。
受験生のお母様も参加されてました。敷居が低いのでオススメ!
また先輩たちが実際に作品をオーキャンのために作るので、それを観ることもできます!!】
多摩美のオープンキャンパスは、自分が大学生になった時を、イメージしやすい内容ですね。
実際に参加することで、受験で何を見られているかも感じることが出来ます。
身体を媒体として、表現にアプローチするのも多摩美の特色といえます。
台詞表現でも、
①大きな声で
②声の高低をつけて
③2周走ってから早口で
この3つの方法で台詞表現を行うという内容で、
多摩美が受験生に求めていることがよくわかりますね。
大阪芸大オープンキャンパス
1.実際の内容は?
癖が強い勉強系大学!
と思いきや、確かに個性的で独自の世界観を持たれている講師の方も多いですが
その分、授業がものすごく面白く、教授との距離が近く、
またとてもチャレンジジングな学校だと思う
という現役生からの声が上がっています。
オープンキャンパスもほぼすべてが体験型で、
集団で行うシアターゲームが多いそうです。
はじめて会う人とどれだけ心を通わせられるか?
オープンキャンパスでも、実際の入試でも、大学に入ってからも、
コミュニケーション能力と、思ったことをすぐに言語化できる力が
本当に必要なんだということを、現役生も実感しているそうです♪
2.ほぼ全て体験型のオープンキャンパス
相手をよく見て、呼吸を合わせるレッスンとして、
スタジオでもよく行なっている「ミラーのレッスン」のほか、
だるまさんが転んだをしながらお宝を盗みに行くシアターゲームを行った年もありました。
実際の入試問題も、特に総合型選抜は、2日にわたるワークショップ型の入試で、
これも他の大学にはなかなかない形式です。
2日間でどう変化したのか?伸び代も見られると思います。
桜美林オープンキャンパス
1.実際の内容は?
桜美林のオープンキャンパスは、5月〜8月までのほぼ毎月1〜2回
3月末に1回と、とにかく回数が多いのが特徴です。
「入試対策」と謳っているだけあり、実際に実技入試で出題される課題を
体験出来るので、桜美林の受験を考えている受験生は、
入試を先取り出来ますね。
声と身体を使った内容
台本を使った内容
学生パフォーマンス
と大きく3つの内容があります。
実際に入試問題を体験した後に先輩たちのパフォーマンスを見ると、
未来の自分を想像できますね。
今年度の開催予定は、大学HPからご覧ください。
2.桜美林の体験授業やってみた
桜美林の体験授業で行われたシアターゲームをスタジオの受験生と行ってみた結果
【楽しい】と声が上がりましたが、演技初心者の方には、ハードルが高いかもしれません。
出来ることが目的ではなく、楽しむ姿勢で参加されると、より自分らしさが出せるのでは?
体験授業は試験ではありません。
演技未経験者の方は、大学に入ったらこんなことやんだ~位の、肩の力を抜いて参加すると良いですね。
似ている内容では、多摩美や日芸の過去のオープンキャンパスでも、指示行動は出ました。
動きながら、冷静に支持を聞くスキルは日常からでも養うことが出来ます。
ゲーム感覚で行ってみましょう。
■権力ゲーム
1.数字が書かれたカードをそれぞれ引く
2.数字は権力の高さを表す(数字が大きい→権力が高い)
3.お互いの数字を明かさずにエチュードを行う
4.最後にお互いの数字を発表する
演技中、お互いの空気をしっかり感じ取りながら行うことを忘れずに。
相手の出方を伺いつつ、自分自身も相手に伝わる演技をすることを忘れずに!
近日公開
1.近日公開
お楽しみに
2.近日公開
お楽しみに
近日公開
1.近日公開
お楽しみに
2.近日公開
お楽しみに
まとめ
第一志望の大学だけでなく、
可能ならば今まであまり視野に入れていなかった大学でも、
オープンキャンパスに参加することをお勧めします。
もちろん実技メインの大学だけでなく、
演劇・ダンス・芸術を理論で学ぶ大学も参加してみると良いでしょう。
そうすることで、自分の進路や目指す所が明確になり、
面接や志望理由書・エントリーシートでも、他大学ではなく、
その大学に行きたいんだ!という裏付けを語りやすくなります。
大学の雰囲気や空気感は行ってみないとわかりません。
入試本番にいきなりはじめての場所に行くよりも、
オープンキャンパスで訪れていると、安心感も生まれます。
ぜひ、たくさんの学校に足を運んでみてくださいね
この記事を書いた人
IZUMI(玉置いづみ)
【IZMIC Be STUDIO】主宰
日本大学芸術学部演劇学科演劇コース卒業
元(㈱)アミューズでの新人育成講師
演技・ダンス・体幹トレーニングと幅広く指導に当たっている
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