学科試験〜小論文
「鉛筆・消しゴム・定規 あなたにとってどれが1番役立ちますか?」
文字数400字程度
国語学科試験60分のうちの一問
試験内容〜身体表現・エチュード
★準備運動
・歩く
・速歩き
・八の字で歩く
★脱力
身体のどこかに力を入れて、脱力する
各自イスに座り、体を伸ばしてから脱力する
「好きな音楽を思い浮かべて伸ばしたり脱力したりして」という指示あり
★自己紹介
隣に自分がいるていで紹介する。(50秒ほどで、何を言ってもいい)
試験内容〜台詞・朗読
①大声で
②ゆっくりと
③息が続くまで
④友達に喋りかけるように
⑤下がりながら
太宰治「駈込み訴え」の一部
(実際に読んだのは、最初の5行程度)
申し上げます。申し上げます。旦那さま。あの人は、酷い。酷い。
はい。厭な奴です。悪い人です。
ああ。我慢ならない。生かして置けねえ。
はい、はい。落ちついて申し上げます。
あの人を、生かして置いてはなりません。世の中の仇です。
はい、何もかも、すっかり、全部、申し上げます。
私は、あの人の居所を知っています。すぐに御案内申します。
ずたずたに切りさいなんで、殺して下さい。
あの人は、私の師です。主です。けれども私と同じ年です。
三十四であります。私は、あの人よりたった二月おそく生れただけなのです。
たいした違いがないはずだ。人と人との間に、
そんなにひどい差別はないはずだ。それなのに私はきょうまであの人に、
どれほど意地悪くこき使われて来たことか。
どんなに嘲弄されて来たことか。ああ、もう、いやだ。
堪(た)えられるところまでは、堪えて来たのだ。
怒る時に怒らなければ、人間の甲斐がありません。
私は今まであの人を、どんなにこっそりかばってあげたか。
誰も、ご存じないのです。あの人ご自身だって、それに気がついていないのだ。
いや、あの人は知っているのだ。ちゃんと知っています。
知っているからこそ、なおさらあの人は私を意地悪く軽蔑するのだ。
あの人は傲慢だ。
試験内容〜台詞・演技表現
教師1.2.3になって入れ替えながら役になる
→その台本を使って8人位で作品を作る
・読む人は一人(その他は、意味のない発声なら良い)
・全員出っぱなし
・10分で作成。(実際は5分延長)
・作品は、60秒から90秒程度
<課題>
教室で生徒の荷物検査をしている教師3名
教師③あんまり窓に近づかない方がいいですよ〜。
教師①分かった
教師③先生!
教師①はいはい
教師②子供たちが体育の授業してるんですよ?先生の影が見えたら、
誰もいないはずの教室におばけがいるって大騒ぎになりますよ。
教師③子供はそういうの好きですからね〜
教師②しかも先生は目立ちやすいんだし。
教師①目立つ?
教師②この前、電車に乗ったんですよ。
教師①&③え?
教師②そしたら先生を見かけたんです。
教師①私を?
教師②1番後ろの車両で。
教師①私が?
教師③目立つんですよ〜。先生、いつもジャージ着てるじゃないですか。
着替えないんですか?
教師①着替えるよ。
教師③何に?
教師①ジャージに。普段のジャージと通勤のジャージは違いますよ。
教師②さすがに家に帰ったら着替えますよね?
教師①着替えるよ。
教師②何に?
教師①ジャージ(怒りながら)
教師③さすがに寝る時は...
教師①....ジャージ。
評価のポイント
入学後、授業の課題でも学生自身の自主的な活動でも、
先輩・後輩・同級生と分け隔てなく作品と作ることが多い機会が多い多摩美。
グループワークで作品を作るという課題は、ここ数年続いています。
また、2024年度は、オープンキャンパスでも、総合型選抜でも、
一人がセリフを読み、他が演技をするという同じ課題が出題されました。
オープンキャンパスには、その年の入試のヒントがあるはずなので、
受験生は必ず足を運んでおきましょう。
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