学科試験〜小論文
テーマ: 「作品の制作に必要な時間」
90分 800程度
試験内容〜身体表現
試験前、自由にウォーミングアップ
メトロノームに合わせて歩く
テンポに合わせて試験官に指示された歩き方に変える
(例えば、【おばあちゃん】と言ったら、おばあちゃんのように歩く)
試験内容〜台詞・朗読・演技表現
以下の2種類の台本を渡される。
①宮沢賢治の紹介文
台詞よりも説明文に近い文章
2分程度の練習時間後、大きな声で朗読
1人3回程度読む
②ある女の子とクマが二人で星空を見ている掛け合い台詞(関西弁)
受験生同士で配役し、相手役はローテーションする
1回目:普通に、台本を読みながら演じる。
2回目:女の子役は声を出さずに演じる。
3回目:大きな声で演じる
試験内容〜面接
面接官:志望した理由は?
受験生:多摩美術大学は、体作りを中心としたカリキュラムなので、
身体への意識、コントロールが勉強ができるところに非常に魅力を感じました。
また、他学科の学生と交流し、何かを作品を一から創り上げる上で、
独自性と協調性が高められると考えました。
面接官:何故、日本に留学するのか?
受験生:子供の時から国で日本のアニメーションや音楽の番組を見て、
日本の文化や日本の芸能界にとても憧れました。
また、小学生の時から演劇部に入り、演劇にもとても興味を持ち、。
それと同時に、日本語を学び始め、言葉に面白さを感じました
将来好きな演劇や好きな日本語を両方使って、
芸術に関係する仕事ができないかと思うようになり留学を決めました。
面接官:演劇経験はどれくらい?
受験生:小学生の時から演劇部に所属していて、
その時から必ず毎年公演に出ていました。
面接官:これまでどんな演劇をやってきた?
受験生:チリの演劇はヨーロッパから非常に影響を受けたので、
ヨーロッパ風なお芝居を沢山作ったり演じたりしました。
面接官:演劇を通して何が出来ると思う?
受験生:私は演劇が人間の表現方法において
根本的な役割を果たしていると信じています。
例えば、色々な表情や声を出したりして、自分の得意なところや
それまで知らなかった特技も演劇を通して自分発見できると思います。
また、自分のアイディアを伝える力も高められるので、
相手への理解やコミュニケーション能力などの社会的なスキルを得ることもできます。
さらに、感情や思想を共有することで、その問題を解決に導いたり、
新しい発想が出たり、さらには、社会を変えたりすることもできると考えます。
面接官:母国(チリ)の演劇の特徴は?
受験生:特徴は、舞台の暗さや悲しさなのかーと思います。
チリは、ヨーロッパの演劇からとても影響を受けたので、
他の南米諸国とちょっと違い、ヨーロッパ系の演劇という印象があります。
面接官:アルゼンチンやブラジルと比べた時の違いは?
受験生:個人的には、ウルグアイやアルゼンチンやチリは
ヨーロッパからの影響がとても強かったので、少し暗めで、
悲劇に向いている演技の方が多いです。
一方では、ブラジルの方が舞踊をメインとするイメージがとても強いと感じています。
衣装も派手で、舞台の色も結構目立つので、
ブラジルの方が喜劇やカラフルな演技をやっているというふうに思います。
面接官:卒業後は何をしたい?
受験生:まず、私は日本とチリの関係はあまり強くないので、
日本の芸術と演劇を通して関係を強くしたいと思います。
そのために、二つの国の魅力や違いを直接伝えられる
芝居や活動を積極的に行いたいです。
また、他の南米諸国と日本との関係も強くしたいと思っています。
日本の演劇というツールを使って、教育として演劇を取り入れていき、
子供達に対して、演劇の面白さや表現の豊かさを伝えたいです。
さらに、演劇に対する偏見を持っている周囲の大人に
少しでも演劇の良さや魅力を伝えられるように様々な活動を行いたいと思います。
なれるかどうか分かりませんが、親善大使のような仕事もしたいと思います。
面接の内容や傾向と対策について こちらの詳細記事をご覧ください→
日芸受験で実際聞かれた面接の質問内容をまとめたら、合格者の共通点が見えてきた
評価のポイント
外国人留学生試験のポイントは、
ずばり日本語力と学びの目的の強さ だと思います。
日本語力は特に大切です。
書ける・理解出来るだけではなく、徹底的に会話力を身につける必要があります。
発音やイントネーションなどを丁寧に学ぶことはもちろんですが、
すらすらとコミュニケーションが取れるようにするためには、
日本人とたくさん関わることが必要ですね。
また、学ぶ目的の強さは、日本人・外国人関係なく必要です
何故、日本なのか?ただ好きではなく、過去と現在と未来をつなげるように、
自分にしかない目的を考えてみましょう。
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