試験内容〜小論文
これから短編映画を上映します。
この映画をみて「アクション、サスペンスを表現するために必要な技術」について
あなたが考えたことを記述して下さい。
※時間(上映時間と記述合わせて) 80分
※字数 800字
※作品内容に関する質問には応じません。
※試験終丁後この問題用紙は回収しますが、メモとして使用しても構いません。
試験内容〜発声
次の内容をはっきりと述べてください。
受験番号( )番,( 氏名 )です。出身は( 都道府県名 )で,学校は( 学校名 )
高校を卒業する予定です。年齢は, ( )歳です。
試験内容〜朗読
広岡は矛盾に満ちた人物である。
失明の危険を背負ってでもリングに立とうとする黒木を止めるが、
その後、黒木が戦っている姿が見たいと自らも伴走することを決める。
「年寄りはめちゃくちゃなんだよ」というセリフで片付けるのだが、
このセリフは佐藤のアイデアから生まれたという。
「すみません(笑)。自己矛盾と、整合性のとれなさ加減。
実生活では多々あれど、映画の中であってはいけないことなんですよ。
本来、主役は絶対に見せてはいけません」
しかし、そこにあえて軸足を置き強調したのにはわけがあった。
「矛盾性こそが広岡の肝なんじゃないかと。確かに軽合性が取れていない。
それでも観客が腑に落ちてくれる。
成立させられるものがあるんじゃないかと思っていた」
それこそが徹底してリアリティーを追求し、
鬼気迫る演技で横浜らが見せた終盤のボクシングシーンだと言う。
(「「春に散る」に主演佐藤浩市矛盾が腑に落ちる瞬間 朝日新聞 令和5年8月18日(金))
試験内容〜動作
次の内容をしぐさのみで表現してください。
〔設定〕
今日は郵便で、カードゲームのカードの抽選結果が送られてくる。
急いで帰宅してきた。
玄関前のポストを覗き見る。待っていた封筒が入っていた。
開封する。手紙を開くと、落選の文字が目に入る。
手紙をビリビリに破る。
ふと破いた一枚を見ると、
「後日、外れた方の再抽選がありますので、
大事にとっておいて下さい」と書かれてある。
破いてしまった紙片を封筒に入れる。
家に入って行く。
(そのまま退出してください)
試験内容〜面接
試験官:実技どうだった?
受験生:はい。「よく見る。よく聞く。しっかり感じる」を
意識して楽しくできました。
試験官:緊張はしなかった?
受験生:初め、靴を脱ぐのを忘れてしまい、焦りましたが、切り替えることができました。
試験官:ね、忘れてたね笑笑
試験官:事務所に入ってる?
受験生:はい。
試験官:●●(受験生の在住県)の事務所?
受験生:東京の事務所です。
試験官:じゃあ東京にちょくちょく通ってるんだねー
受験生:はい。オーディションの度に通います。
試験官:舞台の経験があるんだねー。
どうして演劇学科じゃなくて映画学科なの?
受験生:はい。映画演技は私に勇気を与えてくれました。
映画は私達の身近にあり、影響力が大きいです。
社会にメッセージを届けるという夢を叶えるのは映画学科こそと思い、選びました。
試験官:親には反対とかされてない?
受験生:はい。全面的に協力してくれます。
試験官:好きな俳優は?
受験生:土屋太鳳さんです。
「8年越しの花嫁」という映画の役作りに圧倒されました。
病気が進行するにつれて、顔が腫れ上がり、青白くなり、
体が動かなくなっていく演技が目に焼きついています。
試験官:ホームメイキング部ってどんな部活?
受験生:伝統的な料理からスイーツまで幅広い料理をつくる部活です。
包丁捌きや卵片手割りができるようになりました。
試験官:へーそうなの。器械体操できるの?今もやってる?
受験生:小学1年生から6年生までの6年間やっていました。
試験官:柔軟性が高いの?
受験生:柔軟性が高いというよりかはハンドスプリングや倒立歩きが得意です。
試験官:あーアクロバット系ねー。バク転とかも?
受験生:昔はたくさんやっていましたが、今はできるかわからないです!
試験官:そうなんだね!好きなスポーツは?
受験生:スポーツ全般好きですが、特にバスケットボールです。
私は身長が高いのでゴール下でパスを待ち、
ゴールを決めるという1番良い瞬間を担当します!
試験官:へー笑身長何センチ?
受験生:169センチです。
試験官:高いね!
試験官:最後に30秒ほとで自己PRよろしく。
受験生:はい。
私は明るく前向きで厳しい環境の方が頑張ることができます!
大学に入ってからの伸び代は誰にも負けません!
よろしくお願いします。
試験官:はーい。面接はこんな感じです。
受験生:ありがとうございました!
面接の内容や傾向と対策について こちらの詳細記事をご覧ください→
日芸受験で実際聞かれた面接の質問内容をまとめたら、合格者の共通点が見えてきた
傾向と対策
映画学科の朗読試験は、朝日新聞や文春オンラインなどの
記事から出題されているのが特徴です。
訛り・癖のない明瞭な発声などが求められますが、
無難にまとまり、無個性になりすぎず、
その中でも個性を出すことも忘れずに。
動作の試験は、日常にあるちょっとしたサプライズ・ハプニングがテーマです。
さらりとこなしてしまいそうな課題ですが、
どこを見せるポイントにするかを忘れずに行いましょう
小論文も、もちろん対策が必要です。
600字は、原稿用紙1枚半。受験生に聞くと、思ったより短いという感想が多いです。
時間内で何度も練習し、時間と文字数の感覚をつかんでおきましょう。
新聞の社説などを読み、主観をまとめる練習も最適です。
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