目次
伝える力の上げ方ってあるの?
あります
その方法をお伝えする前に、では、何故伝える力が下がるのか?
そこから考えてみましょう。
1.伝える力が下がる理由
伝える手段は、ミュージカルでなければ
・言葉(セリフ)
・動作
が主流ですね。
となると、セリフや動作⇔伝える力
ここにヒントがありそうですね。
想像してください。
貴方がセリフを言いました。
演出家からは【それじゃ、伝わらない】
と言われたとしましょう。
何故、話してるのに伝わらないのか?
そこが落とし穴です。
言葉があるから、それに頼ってしまい、
言葉が生まれる理由となった感情が疎かになってしまうのです
その言葉が無かったら?
伝える力を鍛えるために、敢えて言葉を無くすトレーニングが、
今回のテーマ【ジブリッシュのレッスン】です。
2.ジブリッシュとは?
めちゃくちゃ外国語のこと。
ナンセンスに言葉をメチャクチャに並べて話すことです。
理解できない外国語を初めて聞いて、意味は全く理解出来なくても、
相手の表情やしぐさから、何を言いたいのかが伝わって来ることありますね。
それがジブリッシュを使っているのと同じ状態です。
普段は言葉によって、相手の言いたいことを頭脳で理解していますが、
ジブリッシュでは"感じる"ことが大事です。
演技の基本
・良く見る
・良く聞く
・しっかり感じる
ジプリッシュを使うことで、言葉に(セリフに)頼ることが出来ません。
頭で考えてから行動するのではなく、直感に身を任せられる、
そして、自信が持てるようになるレッスンです。
是非、セリフに頼ってしまうと感じたら
【ジブリッシュ】のトレーニングをしてみてください。
ジブリッシュに慣れよう〜基礎編
メチャクチャ言葉で話すのに慣れていく為のウォーミングアップです。
参加者がリラックスしていれば、抵抗無くジブリッシュで話せます。
しゃべるのが恥ずかしかったり、上手く行かない時は、
ウォーミングアップからスタートしましょう
1.ジブリッシュ回し
全員で円になります。
始めの人が、短いジブリッシュを作り、隣の人に話します。
その人が、その言葉を良く聞いて、【ジブリッシュ】を付け加えて隣の人に回します。
ジブリッシュが長くなり覚えられなくなったら、
前の人の最後の部分だけを繰り返して、そこに自分のジブリッシュを付け加えて回します。
あくまでもジブリッシュに慣れるためのウォーミングアップです。
暗記の必要はありません。
面白いジブリッシュや
失敗を、楽しむことが大切です。
2.ジブリッシュでお願い
ペアとなりAとBを決めます。
Aはジブリッシュで、Bにしてほしいことを話します。
Bは、それが何なのかを日本語で当てます。
当たったら交代します。
自分の気持ちを、ジブリッシュに込めてアイコンタクトをしながら伝えましょう。
正解することではなく、相手とのコミュニケーションをする事、
アイコンタクトする事、大切にしてください。
<動画 近日公開!>
3.ジブリッシュ辞典
<何と言っているでしょうか>
①Aがジブリッシュで喋る
②Bが何と言っているか当てる
<ジブリッシュ伝言ゲーム>
お馴染み伝言ゲームのジブリッシュVer.
相手のジブリッシュを完コピするのではなく、
相手のジブリッシュを聞いたら、
自分のジブリッシュに変換して伝言していきます
ポイントはアイコンタクト
伝えたいという気持ちを強くもって、結果伝わらなくても
その時の意思の交流が重要です。
意味ではなく、想いのキャッチボールを楽しんでください。
ジブリッシュを使いこなそう〜応用編
ジブリッシュに慣れてきたら、会話のラリーを長くしたり、
エチュードにチャレンジしてみましょう。
あくまで感じることを大切に、アイコンタクトや外に発信する気持ちを忘れずに、
やってみましょう。
1.ジブリッシュでコミュニケーション
数人で行います。
Aに、BCDの会話が聞こえないように、
BCDは、何らかの関係をのある登場人物を決めます。
Bがジブリッシュで話し、Aとの関係性が分かるようにエチュードします。
Aが相手との関係性が分かったら、
エチュードの中で自然にセリフの中でそれを伝えます。
正解だったら次に、Cが登場します。
同様にAがCとの関係性が分かったら伝えます。
最後にDが、登場します。
Aが3人全ての関係性が分かったら成功です。
例えば
①警察官、泥棒、被害者、目撃者
②監督、選手、カメラマン、お客さん
③医者、看護婦、患者、患者の家族
等です。
動画では、
A娘 B母親 C借金取り D警察官
のエチュードを行いました。
アイコンタクトを大切に、ドンドンAは発言していきましょう。
間違えていたら、コーチ役がリードしていくとスムーズに進行出来ます。
2.ジブリッシュチェンジ
<やり方 その1>
①Aが喋り、Bはチェンジのタイミングを言う
②タイトルを決め、Aが喋る。Bがチェンジと言ったら、
ジブリッシュと日本語をチェンジさせる
<やり方 その2>
①ABが喋り、Cが合図を言う
②Aがジブリッシュで喋り、その続きをBが日本語で言う。
相手がジブリッシュを言ったら、それを訳す指示を出しても良い
レッスンでは、
誰もが知っているお話【桃太郎】を使って、チャレンジしました。
誰もが知っているから【わかるでしょ?】の体で進めるのではなく、
ジブリッシュになるとより丁寧に伝える意識が入りやすくなります。
日本語で喋る時にも、ジブリッシュで喋った時の
一生懸命伝えようとする意識を忘れずに行いましょう。
3.ジブリッシュ通訳
ジブリッシュを喋る外国人
インタビュアー
通訳
を設定してエチュードを行う
・通訳の役割
ジブリッシュを喋る人をよく観察して
よく聞いて、言わんとすることを感じることが必要
・ジブリッシュを喋る人の役割
通訳が自分の考えと違うことを通訳しても、それを受け入れて進めていくことが必要
・インタビュアー
同様に、ジブリッシュを喋る人、通訳の演技をまず受けて、次へと進行することが必要
4.ジブリッシュポエム
ポエムは、会話と違って
意味や筋が通っていないものでも成り立ちます。
考えすぎず、感じたものを言葉にする為には、もってこいのレッスンです。
意味不明でも、面白い!
なんかおかしくて笑ってしまう感覚を大事にしてみてください。
<やり方の1例>2~3人で行うバージョン
ポエムのお題を決める
A...ジブリッシュで、ポエムを読む
B...訳す
と、続けポエムを作る。
お互いに、出てきた言葉をよく聞いて
イマジネーションを広げていきましょう。
まとめ
喋ったり、動いたり...
会話をしたり、考えたり、感じたり...
日常生活で何気なく行なっていることを、
粒立てて丁寧に行うことで、
演技が伝わりやすくなってきます
喋ることに対して、丁寧に感じながら行なっていきましょう。
相手の目を見る(アイコンタクト)
身体を使う(ボディランゲージ)
喋るスピードや感情の込め方など、
相手や言葉に対して真摯に寄り添うことが
演技上達の第一歩です
この記事を書いた人
IZUMI(玉置いづみ)
【IZMIC Be STUDIO】主宰
日本大学芸術学部演劇学科演劇コース卒業
元(㈱)アミューズでの新人育成講師
演技・ダンス・体幹トレーニングと幅広く指導に当たっている
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