演劇系大学入試の試験官は、受験生の敵じゃない!
入試の試験官の先生というと、怖くて厳しく、受験生をふるい落とす存在と思いませんか?
試験官は、受験生の敵ではありません。
受験生を落とそうとしているのではありません。
受験生の考えや人となりを実技試験を通して、ただ知りたいと思っているはずです。
受験生の皆さんも良い所を見せよう!
上手にやろう!
と思うと、かえって緊張し、実力が出せなくなってしまいます。
そこで、受験生の皆さんにオススメする考え方は、【試験官の先生に楽しんでもらおう】【試験官の先生は自分のお客様】
と思うことです。
せっかく自分の表現を見てもらえるのですから、この貴重な機会を存分に楽しんでみましょう。
自分の色んな姿、色んな声、色んな顔を、試験官の先生方に知ってもらおうという意識に変えるだけで、あなたの演技は、人に伝える気持ちを強く色濃く出せるようになるはずです。
今回は、桐朋の2023年度入試問題を用いて、取り組み方を解説してみました。
是非、動画でチェックしてみてください。
桐朋 2023年度総合型選抜B型 入試問題
①課題の詩を、朗読
②自分なりにその詩を解釈し、その詩を語る主人公を設定して、演じなさい。
②最後に、主人公の心境に一番あった歌を、即興で振付け歌う。
(歌は自分で創った曲でも、既存の曲でも良い。)
制限時間3分
《課題》
空の野原の
まん中で
ばったり出会った
月と雲。
雲はいそぎで
よけられね、
月もいそぎで
とまられぬ。
ちょいとごめんと
雲のうえ、
すましてすたこら
お月さん。
あたまふまれた
雲たちも
平気のへいざで
えっさっさ。
「月と雲」
『このみちをゆこうよ』金子みすゞ より
演技レッスンをお考えの方はこちら