演技の受験・オーディション対策BLOG

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演技経験ゼロでもOK!受かるための都立芸術高校対策・中学自己アピール入試対策

芸術高校の受験や、中学受験の自己アピール入試など、
求められる基礎力は、共通しています。
人前で喋る・表現する力を身につける為のコツは何でしょう?

目次

芸術高校ってどんな所?

1.芸術高校とは
芸術高校は、音楽・美術などの芸術領域についての知識・技術を習得することを目的に、
専門学科が設置された高校で、
首都圏で1番名が知れているのは、唯一の都立高校の都立芸術高校ですね。

【授業のカリキュラム】
実際の授業では、国語や英語、社会などの普通高校と同じ授業の他に、
専門科目の授業を行います。

1年次は、演劇概論等の座学の授業も行いますが、 
学年が上がるにつれて、創作演習の機会が増えてくる学校が多いです。

【進路】
バレエ団や劇団、芸能事務所に所属する卒業生もいますが、
ほとんどが四年制大学に進むようです。
その点では、普通高校と同じですが、演劇や舞踊など
芸術系の学部のある大学へ進学する学生が普通高校よりは多く、
学校によっては、日本女子体育大学、尚美学園大学、桐朋学園芸術短期大学の
指定校推薦枠を持っている高校もあります。

2.首都圏の主な芸術高校
【都立・県立高校】
東京都  都立総合芸術高校 舞台表現科
神奈川県 神奈川総合高校 舞台芸術科
埼玉県  総合芸術高校 舞台芸術科

【私立高校】
東京都 関東国際高等学校 演劇科
東京都 品川学藝高等学校 パフォーミングアーツコース ミュージカル専攻/バレエ専攻
東京都 クラーク記念国際高等学校(本部は北海道)


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芸術高校の過去問題はこれだ!

1.実際の試験問題〜都立総合芸術高校編〜
【演劇専攻】
①課題1:言葉と身体による表現→
台本配布、練習(複数人数で行う・10分程度)→
②課題2:台本による表現(発声を含む)
※課題の台本は試験当日に発表される
③面接

言葉と身体による表現(過去問題より)
相手の動きを真似するミラーリング
空間を埋めて歩き、すれ違った人(他の受験生)と色々な言葉で挨拶
色々な場所にいる想定で歩く

台本による表現(過去問題より)
独白セリフや詩を用いた表現

【舞踊専攻】
①バー、センター
②立つ・歩く(基本姿勢)、音楽による表現
※課題の音楽は試験当日に発表される
③面接

2.実際の試験問題〜神奈川総合芸術高校編〜
1日目:学力試験
2日目3日目:面接、表現、身体表現、演技

①表現⇒課題への自分の考えをプレゼンし面接官とディスカッション
②身体表現⇒課題の動きを身体で表現
③演技⇒戯曲
課題は願書提出の時に渡されるものと、
試験当日にその場で出されると言うものと分かれる。

どれが、事前配布課題、当日配布課題になるか?はその年により違う。

3.実際の試験問題〜埼玉総合芸術高校編〜
課題A、Bのうち1つを選び、出願時に申告する。
(1)と(2)を受験する。

A⇒演劇表現(出願時に配布される課題に基づいて身体及び音声を使って表現する)
(1)共通課題
1 指定された詩または文章を朗読する。
2 指示された基本的な動作を指定されたエリアで行う。

(2)選択課題
出願時に配布される課題に基づいて音声、身体を使って表現する。

B ⇒舞踊表現(出願時に配布される課題に基づいて身体及び音声を使って表現する)
(1)共通課題
1 指定された詩または文章を朗読する。
2 指示された基本的な動作を指定されたエリアで行う。

(2)選択課題
次の1〜5のうちから1つを選び、2分以内で舞踊を行う。
1 バレエ(クラシック、モダンは問わない)
2 洋舞全般(モダンダンス、コンテンポラリーダンス、ジャズダンス、ヒップホップなど)
3 各種民族舞踊(日本舞踊を含む)
4 身体表現運動(体操、新体操など)
5 その他創作ダンス

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 演技経験って本当に必要?

1.やっておいて損はない!
演劇専攻の場合、中学校までに経験が無くても大丈夫ですか?

都立総合芸術高校の公式ホームページに、記載されているQ&Aにこんな質問が載っています。
実際に、演劇経験がなく入学生徒が大勢いること、
経験や実技検査の為の対策はしなくて良いと学校側は記載しています。

確かに、演劇専攻の場合は、演技の専門性や技術力をはかるよりも
これからの伸びしろ見る試験内容なので、
演技の経験や技術力はそう必要ないでしょう。
ですが、人前に慣れることは、試験において大切な経験です。

声の出し方、姿勢など、表現者としてのベースを作るためのレッスンは、
やっておいて損はないでしょう。 

2.面接は●●力が超必須
中学生にとって、自分の意見や考えを大人と話す経験は、
それほどたくさん無いのではないかと思います。

ですが、どこの学校でも、必ず「面接試験」があります。
志望理由・自分の学校生活について、高校卒業後の進路希望、自己PRなど、
自分の考えをはっきりとわかりやすく人に伝える経験
面接に必要な「人に伝える力」を鍛えていく必要があります。

話し方、声のトーン、話の組み立て方、立ち姿などを含めて、
すべてが、「伝える力」になります。

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 中学入試が大学受験化?!

1.子供のポテンシャルを評価
最近、一部私立中学で、
子供たちの学力だけで計れない潜在能力を見るという面で、
まるで大学入試のような試験内容が中学受験でも広まっています。

面接型、実技など、自分の自慢出来る特技を自分でプレゼンするものです。 
多様化する社会に併せて、学校側も変化している時代ですね。
ですが、いずれにしても、必要な能力は、人前で喋ることが出来る力です。 

2.首都圏版 導入中学校(一例)
【女子校編】
 ①中村中学校〈東京都江東区〉
<ポテンシャル入試>
小学校での活動アピールまたはポスターセッション
作文、面接、事前提出の志願書(志望理由・将来の夢など)

②東京純心女子〈東京都八王子市〉
<タラント発見・発掘型入試>
自己アピール作文、対話(面接)、
「聴く力」「読む力」「書く力」を問う問題

③聖和学院〈神奈川県逗子市。女子校〉
<プレゼンテーション入試>
作文(日本語または英語)自己PR(日本語・または英語)

【共学校編】
 ①宝仙学園共学部理数インター〈東京都中野区〉
<プレゼン型入試>
日本語リスニングと、以下の(A)〜(E)を選択
(A)学習歴をもとにしたプレゼン (B)全国レベルの学習歴をもとにしたプレゼン
(C)学習歴をもとにした英語プレゼン (D)テーマをもとにしたプレゼン 
(E)好きな本を一冊選んでプレゼン

②日本工業大学駒場〈東京都目黒区〉
<自己アピール型>
国・算・英から1科目、作文(400字程度)、アピールタイム(10分程度)

<プレゼンテーション型>
朗読を聴き、感想文を書く(400〜600字)
事前に指示するテーマから1つ選び、事前に作成した資料用いてプレゼン

③昭和学院〈千葉県市川市〉
<マイプレゼンテーション入試>
自己表現文、プレゼン及び質疑応答(英語資格の加点あり)

④東京立正〈東京都杉並区〉
<自己プレゼンテーション入試>
作文(300字)、自己PR+面接
エントリーシート(力注いだスポーツ・芸樹・習い事)、具体的な活動内容・目標など 

入試の名称が、学校によって様々なので、
詳しくは志望校のHPや学校説明会等でお調べください。

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受かるヒントだらけの演技レッスン

1.ただのゲームと思うべからず
特に都立芸術高校で実施されている試験内容は、
基本的な演技シアターゲームです。

海外の演技スタジオ、演劇カンパニーでも行われている
心と身体をほぐすためのウォーミングアップです。

「な〜んだ、ただのゲームじゃん」

いえいえ、そのゲームを他人の目がある中でやるのは、
想像よりもはるかに難しいことです。

また、一見シンプルな内容に、演技の基礎が詰まっています。
その中で試験官が何を見ているか、受験生は何に気をつけるべきかまで、
レッスンしていきます。

2.受験対策レッスン動画まとめ
スタジオでやってみた過去問対策レッスン
動画まとめ→こちらをクリック

 まとめ

1.表現の基礎に年齢は関係ない
最近、小学校や中学校からプログラミングを勉強したり、
ディベートを学校の授業で導入したり、
社会に出た時に役立つスキルに直結するような授業展開をする学校が多くなってきました。

専門性は大学からという時代では無くなってきたのかもしれません。
多様化する時代で、学生たちが早いうちから自分が興味のある分野に対し、
早いうちから専門的に学ぶことが出来る学校も増えてきました。

具体的な演技・舞台表現科の高校入試だけでなく、
自己PRやプレゼンを要する中学入試でも、
「他人に伝える力」「他人の話を聞く力」「他人と協力する力」など、
他人と何らかの関わりを持ちながら、自己表現をすることが求められます。

プレゼンや自己PR入試も、演劇等の表現の実技入試も、
学力試験と違って、正解がないからこそ、
「自分で考え、自分の言葉で語り、自分で動く」その力も必要です。

2.学力も大事!
内甲点、学科受験偏差値も、公立はかなり重視されます。
また、都立芸術高校の場合、芸能活動は禁止されています。
創作活動のその為の稽古期間にかなりの時間を費やしますが、
専門科目の授業だけでなく、国語・数学・英語など一般科目の授業もあるので、 
おそらく、授業スピードは普通高校よりもハイペースであることが予想されます。

そのスピードについていくことが出来るだけの学力は、
やはり入試時に重視されるでしょう。

また、受験期間は、実技対策・学科対策の両方が必要です。 
普通高校の受験よりもやることが増えるので、
勉強のスケジュールを立てて、効率よく行なっていくことが必要です。

この記事を書いた人

Polish_20220210_160806305.jpg IZUMI(玉置いづみ)
【IZMIC Be STUDIO】主宰
日本大学芸術学部演劇学科演劇コース卒業
元(㈱)アミューズでの新人育成講師
演技・ダンス・体幹トレーニングと幅広く指導に当たっている



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