日芸の面接試験で実際聞かれた内容を、受験生からリサーチし、聞かれる質問の傾向や個人にあった答え方の対策などをまとめました。
すると、そこから、合格者共通のある方向性が見えてきました。
日芸試験では、当日【面接票】を書かされます。
以下は欄の大きい順番です。
・印象に残った作品
・本学志望の動機
・将来の希望
・趣味
この面接票をもとに面接が行われるので、この時点でしっかり書ける事が話せることにつながります。
日本大学芸術学部は勿論、他大の面接対策にも役立つヒントが見つかるはず!全部を読まないでも、気になった項目から、ザッと読み始めてください。
それから、自分には関係ないかも?と思う個所を最後に読んでください。
目次
面接はお見合いと心得よ
1.受験生にビビッと感じるかどうか?
面接は、貴方の悪いところを探してるのではなく、良いところを見つけようとしています。お見合いと同じ、第一印象から始まり、その後は、自分の感じた相手への印象の答え合わせをするのが面接です。
話の内容に、正解は無いのです。話している貴方の醸し出す空気を見られています。
お見合いの相手が、素晴らしい話をしていても、態度や雰囲気が嫌いなら、お見合いは成立しませんよね?
チェックされていると思わないで、こっちも試験官をチェックしているぐらいの対等の立場で、自分の良さ、貴方らしさを伝えるのが大事です。
試験官が、もっと貴方と話したいな、とビビッと来てもらえる具体的なアドバイスをご紹介していきましょう。
1.合格者に共通の趣味の書き方
日芸の場合、【印象に残った作品】を書く欄が面接票にあります。・読書
・映画鑑賞
・音楽
悪くない回答です。しかし、みんな書きそうですね。
読書は相当読んでいるなら良いと思いますが、書くことが無くて【読書】と無難に書くのはイマイチです。
役者になりたい、演劇がやりたいと強く思うから、日芸を受検するのであれば、映画や舞台を見るのは好きのはずですよね?
(そうでない受験生も実際は多いですが...)
実は、過去の合格者の多くが、この【趣味】の所で、試験官の心を掴んでいた事が発覚!
試験官:この趣味気になるなぁ どういう事?
と聞かれているのです。
ここで大切なのは、奇をてらった突拍子もないことを書けばよいというわけではありません。
本当に、自分が気になる事や、そういえばよくしている事、等。
自分の生活を細かく思い出してみましょう。
何か、無いですか?
気が付くと、ついついやってること、こだわり 等です。
過去の受験生が実際に書いた趣味の一部が
・除菌
・ベッドメイキング
・本の誤植を探すこと
確かに、気になるなぁ、どういう事だろ?って思いますよね(笑)
そこをキッカケに、緊張が解けて、和やかな会話が出来ているのも事実。
趣味の欄は、一番小さい欄ですが、だからこそ、手を抜かず、趣味が無いなと思った受験生は、方向性を変えて考えてください。
誰でもない、貴方だけの趣味が見つかるかもしれませんよ。
好きな作品選びの目安は、嫌いな作品から
1.印象に残った作品の探し方
どんな作品を選んだか?は関係ありません。試験官が知りたいのは、受験生が【何に関心があるのか?】だと考えてください。
読んだ本
観た映画や舞台
それらは受験生の思考を示しています。
沢山の作品に触れていて、伝えたいことが山ほどある人は、そこからジックリ選んでください。
このブログは、そこがそもそもない人の対策です。
これから、作品を探そうとしている人は、このまま読み進めてください。
では、印象に残った作品が無い人は、今から探しましょう。
・貴方はどんな作品に出演したいですか?➡自分の思考に確証が持てる
・貴方はどんな人物に強く嫌悪感を覚えますか?➡心が大きく動く
・貴方はどんな人物が理解できないですか?➡思考に新たな発見がある
作品に触れて、貴方の内面が大きく動き、そこから得るものがある作品を探しましょう。
好きそうな作品ではなく、敢えて、出会ったことの無い作品や、嫌いな登場人物が出る作品や...
思考が大きく動いたり、発見があったり、学びがあったり出来る作品です。
【自分の好み】を外して作品に触れ、心が大きく動いたら、新しい思考と出会えます。
それは【新しい自分】との出会いでもあります。
貴方が作品から得た知識や感情は、貴方にどんな影響を与えたのか?
又は、どう活かされたのか?
まとめていきましょう。
2.やっぱり日芸作品は強い
オープンキャンパスで見た作品、学生の作品は押さえておきましょう コロナの影響で大学へ出向き舞台を見ることが激減していても、配信されている作品は目を通し、その中に、印象に残る作品との出会いがあればそれを書くのもお勧めです。
その時には、題名や具体的に、どの部分のどんな箇所に大きく心が動いたか?
まとめておくことを忘れずに。
題名だけ伝えて【●●は良かったです】と言わないように。
大学の作品を見に来ている
オープンキャンパスに参加した
学生と話している
等
日芸志望の気持ちの強さや行動力にも伝わります。
自分の将来の姿と重ねて、作品を見ることで、大学に入ってあの舞台に立ちたいという気持ちも盛り上げていきましょう
地方の受験生は日芸LOVEをアピール
1.地方の強み
地方の受験生は、そのことに触れらる事が多い傾向にあります。・遠いところから来たね
・レッスンする所あるの?
・オンラインでのレッスン経験
・●●劇場あるよね?
・東京で暮らすことになるよね?
これらの質問は地方の受験生に多いです。
地方から上京してでも大学を志望するということは、親元を離れて一人暮らしする事も多いはずです。
大学志望の強さも感じられますよね。
・オンラインで演技レッスンをしている
・長期休みには上京してレッスンしている
等
地方ならではのレッスンに対する行動力は、入学してからも自発的に学ぶ姿勢がありますをアピールできます。
また、地方ならではの演劇の活動の仕方や、演劇の情報の集め方、地元にある劇場についてなど、地元にも目を向けておきましょう。
欲求不満こそ、合格を引き寄せる極意
1.欲求不満の強さ
ズバリ、【やりたいという気持ち】です。
日芸であれ、他大、企業等 どこであれ、
面接で伝えるべきは、合格したら、がっかりさせませんよ!という姿勢です。
面接で皆さん【立派な事】言います。
試験官は、
・入学してからも、自発的に学ぶ姿勢が継続できるのか?
・表現したいという衝動を強く持ち続けられるか?
これにつきます。
その為に、今まで貴方が何をして来たのか?をしっかり伝えて貴方の【やりたい気持ち】を信じてもらいましょう。
【信じてもらうため】には、具体的な事実を伝えることです。
やったこと、見てきたこと、感じてきたこと、等です
演技の上手い下手ではありません。
今までも、今からも、この気持ちは揺るぎません、という強い気持ちです。
おまけ~実際頻繁に聞かれた質問は必ずチェック
1.よく出る質問
・なんで演技を学ぼうと思ったの?・どんな演劇をやりたいですか?
・どこが良かったの?
・好きな小説ある?
・学科はどうだった?
・演技の先生になんて言われたの?
・どうしてだと思う?
総じて、さらに具体的に答えてください。といった内容ですね。
最初から、具体的に言えるように準備しましょう
2.地方の受験生はコチラ
・凄い、遠いところから来てるんだね・地方だと、演劇についての情報を得るのも大変じゃなかった?スタジオも少ないだろうし
・●●劇場って知ってる?
・オンンラインでやってたんだ、凄いね
地方でも、努力してレッスンしている姿勢や、演劇の情報を収集している姿勢は評価に値しますね。
3.好印象だった質疑応答 頂いた言葉
・いいね。そういう行動力は本当に重要だよ。
・すごい日芸のことを考えてくれてるんだなってこの面接表から感じたんだ
・演技は上手い下手じゃないんだよね。だから良いことを教わったね。良いところに出会えたね。
・そこからこれだけ変わってるのはすごいね
・凄い、努力家だね
・ストイックだね
試験官からの言葉からわかることは、【行動力】【日芸に対する熱い想い】【演劇が好き】などは評価に値するということです。
貴方の今の行動に当てはめてみましょう。
面接対策レッスン動画まとめ
まとめ
1.実技対策の基本は緊張との戦いにあり
実技対策は、演技、身体表現、面接と多岐にわたります。どれをとっても、重要なことは、緊張せずに、楽しみながら、実力を出し切れるか?
つまり、スキルアップと同様に必要なスキルが緊張対策ともいえます。
スタジオに対策でいらっしゃる受験生の多くが、この【緊張】の壁にぶつかります。
緊張との上手な付き合い方を学びながら、常に、最高の状態でパフォーマンス出来る様に、早めの対策をお勧めします。
2.演技未経験だからこそ
受験時に見られていることは、【演技の上手い・下手】ではありません。
演劇がやりたいという、表現衝動が、具体的な行動や立ち振る舞いに現れているかです。
その為には、やはり、ある程度のレッスンや対策は必要な人もいます。
ただ、演技未経験を怖がる必要もありません。
体験レッスンや短期の演技ワークショップなどで、現在の得意、苦手を再確認する事から始めるといいですね。演技未経験者だからこそ、真っ白な状態で多くを素直に吸収できることも確かです。
元(株)アミューズでの新人育成講師
演技・ダンス・体幹トレーニングと幅広く指導に当たっている
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