セリフの世界観を身体で表現する問題
多摩美術大学2019年度過去問題やってみた
長セリフに、当日課題が出され、その場で、セリフを身体を使って表現する過去問題。
これは、2019年度の試験内容で、出題されました。
身体表現とセリフは、分かれていることが多いです。
しかし、やっておくに越したことはありません。
今回は、【逃げる設定】【追う設定】を身体で表現するレッスンをしました。
更に、セリフを仲間と分割して話すことで、相手の声を良く聞き、タイミングを計るレッスンも同時に実施することで、複数の課題を同時にこなすトレーニングにもチャレンジ!
【身体で表現する】
を解くカギは、身体の変化に気付くことです。
例えば【暑いところを歩く】を身体で表現する時に、設定の意味を説明する演技をするのではなく、与えられた設定で身体がどう変化するのか?
感じてから表現しましょう。
試験内容
与ええられた課題について,身体で表現しなさい。
あたしは死人のエネルギーで生きてきた。無念の思いを抱
沈んでいった人間がいる。うちの家はそういう家だ。だから
あたしは,絶望を口にしても,本当に絶望したことはない。
あたし達のかあさんはそう言いながら,海の沖で死んだ。
このわたの原に漕ぎ出て死んだ。雲井にまがふ沖つ白波は夕陽のウテナ。
そこからのぞく茜色の海の瞳が母の絶望。あたしもまた、死人の
エネルギーで生きつづけているのかもしれない。
(野田秀樹「赤鬼」より抜粋)
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