キーワードは読解力と想像力
実技の試験【セリフ・朗読】を行い、次に【エチュード】しなさい。
先ずは与えられた文章に対する【読解力】が必要となります。
更に、その後の【エチュードするという表現】が、控えているので、単にテキストを理解するのではなく、読みながら
【空気感を想像する】ことも同時に大事です。
つまり
【読解力】+【想像力】=【表現力】
の構図を頭に入れて試験に臨んでいきましょう。
・誰が、誰に書いた手紙なのか?
・演出家が俳優に書いた手紙
・演出家の意図は何か
・演出家は何を言いたいのか?
・手紙を貰った俳優は、どう思ったのか?
・俳優は、手紙を貰って、どんな行動に出るのか?
是非、チャレンジしてみましょう
試験内容
課題 「俳優への手紙」三好十郎
何かをしていて、また、よしんば何をやっていても貧乏する者はいるし、
又、その貧乏の果てに病死する者はいる。
人間は誰に限らず一度は死ぬのだから。
しかし、良心的な演劇をやっていたために、
その事だけのために餓死したと言える人は一人も居ないのである。
事実としてだ。君の眼を蔽うている「不安」や「恐怖」や「伝説」の色眼鏡を
はづして事実そのものを見たまえ。
遠くを見る必要は無い。君自身を見たまえ。
それから僕を見たまえ。過去から現在に至るまで、
どんなにわれわれが演劇のために打込んでいた時でも、
餓死はおろか、君も僕も、二日位飯の食えない時は有ったが、
七日間飯の食えない事は無かったではないか!
①上記の手紙は、演出家から俳優への手紙です。
以上の文章を声に出して読みなさい。
②以上の手紙を受け取った俳優として、返答をエチュードしなさい。(1分)
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