日芸演劇学科演技コース 2021年一般入試 試験内容
①待機部屋で台本を渡され、10分間練習(声を出したり、動いて良い)
②紙芝居をしている役者として演じる。
台本の台詞を読み、そのまま続けてその後に続くシーンのエチュードを行う。
出典:レイチェル・カーソン「センス・オブ・ワンダー」
【セリフ】
ある秋の嵐の夜、わたしは1歳8ヶ月になったばかりの甥のロジャーを
毛布にくるんで、雨の降る暗闇のなかを海岸へおりていきました。
海辺には大きな波の音がとどろきわたり、白い波頭がさけび声を
あげてはくずれ、波しぶきを投げつけてきます。
わたしたちは、真っ暗な嵐の夜に、広大な海と陸の境界に立ちすくんでいたのです。
★試験官からの指示★
・台詞からエチュードまでで1分程度
・台本は持ったまま行う
・床に引かれた線より前に出ない
・部屋にあるものに触らない
・人により、演技を途中で止められ、指示を追加される場合もある。
傾向と対策
・自分らしく表現出来ているか
・相手に伝えようと演技しているか
・台本に対する理解・読解力
・課題に対して、積極的に取り組んでいるか
紙芝居をしている役者として演じるという課題をどう捉えるか、
「演出力」「魅せ方」も問われる、難しい課題ですね。
台詞を忠実に表現しようとすると、説明的になりがちです。
世界観を表現するためには、台本の理解力・読解力にプラスして、
独創性・オリジナリティも必要です。
そのためには、普段から発想力・想像力を広げるインプットと、
それを表現する実践レッスンでアウトプットの両方を行う必要がありますね。
受験生の感想
セリフを読むシーンで、相手に伝えようと考えすぎて、
パントマイムしすぎて、すごく説明的な演技になってしまいました。
他の人の演技を見て、
台本を基にどこに焦点を当てるかは、
人それぞれで演技に間違いはないんだな、と思いました。
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