日芸演劇学科演技コース 2020年度一般入試 試験内容
①セリフと問いが書いてある紙を渡され、5分ほど練習
②次のセリフを読みなさい
【セリフ】
俳優についての逆説。(とパネルに目をやり)これがこんやのお芝居です。
妙な題を付けたものです。
前衛劇か何かを気取ったつもりでしょうが、まったくひどいものです。
(ソデをチラとみて)台本がないんでしょう。
題だけを付けて、しかも、どこかで聴いたような文句を拾って来ておいて、
セリフは一行も書かないっていうんです。
それでもいいなら書く、そういったんだそうです。
ええ、作者。そしたら、演出がまたよろこんじまって、
おう、それそれ、それでいこう、こういたっていうんです。いい気なもんです。
③上記のセリフはディドロ【逆説、俳優について】をモチーフに書かれた戯曲です。
ディドロは同署の中で【凡庸なつまらない大根役者を作るのが、
極度の感受性であり、無数のいくらでもいる下手な大根役者を作るのが、
ほどほどの感受性であり、卓越した役者を準備するのが、
感受性の絶対的欠如であるという一説をのこしました。
この一説を踏まえて、貴方自身の演技に対する考えを自分の言葉で伝えてください(1分間)
傾向と対策
・声の大きさ
・自分らしく表現出来ているか
・自分の言葉で語れているか
・課題に対して、積極的に取り組んでいるか
日芸試験問題の最大の特徴は、「傾向がどんどん変わること」
だからこそ、課題に対して、
積極的に取り組めるかが浮き彫りになります。
朗読課題は、訛りや声量を見られます。
受験生の感想
朗読の際、どうしても自分のいつもの癖で、暗く入ってしまった。
一発目で、大きな声が出るようにしたいと思う。
スピーチの課題は、今までの日芸の過去問と毛色が違い、戸惑った。
スピーチは、どこを切り取り、どう自分と重ねるかを考えて喋った。
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