多摩美術大学 2021年度一般入試 試験内容
1人ずつ教室の端から走り、試験官の前で止まって台詞を読む
広大な砂丘をイメージして「ウォーター!」は遠くへ叫ぶ
女性は①、男性は②を読む
出展:野田秀樹「透明人間の蒸気」
① 【女性】ヘレンケラ
この足の裏に朝がいるんだ。
温もりの下に眠っているのは、とてつもなく大きい恐竜だ。
人間の足跡だらけになった肌を、恐竜は一晩かけて、月の光で癒していくの。
ここが恐竜の首。ここが恐竜の背中。恐竜が砂を破って寝ている丘は、
私の足跡でいつも始まる。そして、私の朝は、足の裏から始まるの。
出来立ての太陽に向かって起きたての足の裏が覚えたての言葉を
投げつけてやる、ウォーター!
② 【男性】ヘレンケラ
この足の裏に朝がいるんだ。
温もりの下に眠っているのは、とてつもなく大きい恐竜だ。
人間の足跡だらけになった肌を、恐竜は一晩かけて、月の光で癒していくんだ。
ここが恐竜の首。ここが恐竜の背中。恐竜が砂を破って寝ている丘は、
俺の足跡でいつも始まる。そして、俺の朝は、足の裏から始まる。
出来立ての太陽に向かって起きたての足の裏が覚えたての言葉を
投げつけてやる、ウォーター!
傾向と対策
・ウォーターのセリフは大きな声で遠くに投げ掛けるように(試験官からの指示)
野田秀樹さんの戯曲は、度々試験に取り上げられています。
戯曲を読んだことのない受験生は、読んでおくのも良いと思います。
ただ、感情をどういれようか?
考えても答えが出ないと思います。
どう読むか?ではなく、先ずは、貴方の存在そのものを大切にしましょう。
明るく、大きな声で、緊張しないで読める様に、
人前で話すお稽古はしておくといいですよ。
受験生の感想
存在そのものを見られる試験と聞いて、すごく納得しました。
声量や課題に対しての取り組み方など、課題がシンプルだからこそ、
基本が大事だなと思いました。
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